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2020/11/09読書メモ

『THE BIG ISSUE 2020.10.15』ルドガー・ブレグマン インタビュー
(ちょいまとめ)
『隷属なき道』でユニバーサルBI(ベーシックインカム)を提唱したオランダの歴史学者ルドガー・ブレグマンが、第二作では人間の本性の掘り下げに取り組んでいる。多くの人が考える人間の生来的な暴力性は、ネガティビティ・バイアス(人は、よい情報よりも悪い情報に注意を向けやすいこと)によってつくられたイメージ。悪い出来事を取り上げたニュース等に晒されることで、不安になったり疑り深くなることを心理学ではミーンワールド症候群と呼ぶ。

(思案)
ルドガー・ブレグマンという方、初めて知った。第一作はベストセラーらしく、発売日が2017年なのでわりと最近だが聞いたことないな。急いで買って読む気もないが、文庫になったら読もうかな。第二作はまだ邦訳されていないので、読むのはまだかなり先か。
ミーンワールド症候群(mean world syndrome)という用語も初めて聞いたが、その意味するところは常識的で理解しやすいものだ。Meanは形容詞で使われることもあるのか。卑劣な、といった意味があるようだ。
ネガティビティ・バイアスも、この言葉自体は初めて目にするが、例えばプロスペクト理論のように、そのような人間の心理的傾向はよく聞く内容ではある。

『THE BIG ISSUE 2020.10.15』雨宮活動日誌
(ちょいまとめ)
コロナ禍が始まって半年以上、困窮者の相談内容が深刻化している。相談者の半数以上が40代以上で正社員も15%いる。住居費の滞納が多く、住居確保給付金が使えるのは9ヵ月で、年末年始に支給がきれしまう人も出ることから、支援団体は給付の延長を求めている。

(思案)
相談の半数以上が40代以上というのは、親による援助を受けることが難しい年代だからだろうか。いざという時に頼れるのは、どうしても家族になるというのが実情なのだろう。正社員が15%ということは、逆に85%が非正規ということか。他の分類があるのかな。家族に頼れないような年代で非正規だと、すぐに苦しい状況に追い込まれやすいことが分かる。
住居確保給付金という制度があるんだな。この制度自体はコロナをきっかけに出来たものではないようだが、なぜ9ヵ月なのかな。コロナの終息時期がみえないので、既存の制度活用と短期的な対応策だけでは対応しきれなくなってきそうだ。

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