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『ネット興亡記』は現代の歴史書

私は歴史書が好きだ

そんな私、最近ついにこの本を読破した

読破したというのも、手に取ってみるとわかるのだがこの本結構なボリュームで小学生の国語辞典くらいのボリュームがある

最初こそ「こんな本読めるのかな」と心配になる厚さだが、読み始めてみるとあっという間だった

どんな話かというとライブドアやメルカリ、サイバーエージェントといった現代のIT企業がどのように誕生したのかを著者の杉本さんが丹念に取材した結果を記録したものである

ITベンチャー、IT長者というとどちらかというと世間的には悪いイメージがあって、どうせ大した苦労もなくお金持ちになったんでしょというイメージがあるが、本書を読めば、それぞれの企業にそれぞれの苦労があり、圧倒的な努力の上で今日の繁栄があることに気づくだろう

詳しい内容は本書に譲るとして、彼らが会社を大きくしていく過程を読んでいて思ったのが、これは現代の歴史書だ、ということである

かつて戦国時代の武将たちが武家社会という枠組みの中で己の才能を開かせたように、現代では資本主義という社会の枠組みの中で無数の起業家が会社の存亡をかけてしのぎを削っている

もちろん、戦国時代と違ってビジネスで負けても即座に命が取られることはない

しかしそれぞれの時代にそれぞれの戦い方があるのは歴史の常であり、一概にどの戦い方が優れていると言い切ることはできない

昔の子供が武士に憧れたように、現代では起業家に憧れる子供が多い

中世が武士の時代だとしたら現代はまさに起業家の時代であると言える

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