急に職を失うことになったときに考えたこと

この記事は、OPENLOGI Advent Calendar 2024 19日目の記事です。
前の記事は honaminさん の「QAエンジニアの"やりがい"」でした!個人的にQAチームがないような小さい組織にいたので、「QAエンジニア」について知らない部分も多く、興味深かったです。そしていつもお世話になっております!ぜひ読んでみてください。

はじめに

株式会社オープンロジでエンジニアをしていますクロと申します!
私は2024年5月にオープンロジにジョインしたのですが、それ以前には組織のリストラクチャリングにより整理解雇という形で前職を退職する経験をしました。

今回の記事では、急に職を失うことが決まった際の心境や考えていたことなどを書いていこうと思います。

経営層がリストラを避けようと尽力されていたことは理解しており、その努力に心から感謝しています。しかし、特にスタートアップでは状況が急変することもあります。この記事が同じような境遇の方々に少しでも助けとなればと思います。

※当初レイオフと表現しようかと思いましたが、レイオフは一時解雇のことを指し、業績回復後の再雇用を前提としているとのことだったので、リストラという表現をしています。

当時の状況と取りうる選択肢

当時の私はエンジニア兼経営企画のようなポジションにおりました。他のメンバーとともに新規事業を検討していたのですが、諸々の事情により新規事業はペンディングとなり、そのまま整理対象となりました。

整理解雇が通知されてから実際の退職までは3ヶ月の猶予がありました。そのため、以下の3つのルートを考えてそれぞれのメリット、デメリットを考えました。

すぐに転職活動を行い転職する

転職後の経済的、心理的な余裕は一番ありそうですが、期限が決まった状態で転職活動を行い、決断することに対しての一抹の不安はありました。

  • メリット

    • 内定が出れば次の雇用を確保できるので経済的な不安は解消できる

    • 一般的にサラリーマンの方が社会的信用度が高く、ローンを組みやすいなど人生設計には有利

  • デメリット

    • 期間中に希望する条件にマッチする仕事があるかわからない

    • 期間が限られている中で決断するための(意図するしないを問わず)妥協などが発生するかもしれない

独立する

エンジニアとしてのスキルをもってフリーランス、あるいは個人事業主として独立することも考えられました。一般的に自由な働き方を実現しやすいと言われており憧れもありますが、自分自身、自己管理がより必要な印象です。

  • メリット

    • 自由な働き方を実現できる(と言われている)

    • 会社に依存しない自分自身のブランディングができ、自分のスキル次第でより稼ぐことができる

  • デメリット

    • 案件を安定的に獲得できるまで経済的なリスクがある

    • 自分自身で全てを管理する必要がある

一旦失業手当を受け取りつつ考える

急なことなので、一旦落ち着いて考える時間を取ることも考えられます。一定額の給付金を受けながらスキルアップやキャリアの棚卸しをする時間が確保できます。また、働き始めるとなかなか確保できない休みを確保してリフレッシュすることができそうです。一方で、長期化すると楽な生活に慣れ、働くモチベーションを失う可能性もあります。

  • メリット

    • 経済的な支援を受けつつ時間的な余裕を得ることができる

    • 会社都合のため支給開始が早い(7日後から)

  • デメリット

    • 給付金が十分な金額であるかは人による

    • 長期化するとモチベーション維持ができない可能性がある

同時期に退職するメンバーもおり、お互いに情報共有をしながらそれぞれの道を選択していきました。

決断とその後の活動

この記事をオープンロジのエンジニアとして執筆していることからわかるように、私はすぐに転職活動をすることに切り替えました。

理由としては、当時子供が生まれたばかりであり、経済的なリスクを負うことを避けたかったことが一番にあげられます。私にとって家族を養うということが最優先となり、その上で転職先を探すことにしました。
もし独身であったならば、独立、あるいはしばらくゆっくりする選択肢を取っていたかもしれません。

他のメンバーもそれぞれの選択をしており、開業した人もいれば、しばらく休んでから次の転職先を探した人もいました。価値観やライフステージは人それぞれであり、その時点で取りうる選択肢の中から、自分にとっての最善を探していくことが大切だなと感じています。

なお、その後も退職日まではタスクがあったため通常業務と並行しつつ転職活動を行いました。これは通常の転職活動と同様ですね。
まずはじめに、しばらくしていなかったキャリアの棚卸しと職務経歴書の作成を行いつつ、複数社とカジュアル面談させていただく中で転職先を探していきました。
転職活動に関する話もしたいですが今回は割愛いたします。別途まとめられればと思います。

おわりに

今回の経験から、精神的に厳しい状況でも選択肢を揃えた上で自分にとって何が優先なのかを考えて決断を下すことが大切だと再認識しました。
また、同じような境遇の仲間がいれば情報共有や相談などをしあってお互いに支え合うことができると実感しました。

この記事が、突然の職の喪失やキャリアの転換を迫られるかもしれない方々にとって、一助となれば幸いです。もちろん何もないのが一番良いのですが。

また、皆さんもこの年末に転職活動するしないに関わらず、これまでのキャリアの棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。

では。

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