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3年越しでXRスタートアップに入社した話

注)XRはVR/AR/MRの総称のことを指しています

みなさんはじめまして!バーチャルの姿で失礼します。
株式会社Synamonのクロ(@kro96_xr)と申します。

私がバックエンドエンジニアとしてSynamonに入社してから1ヵ月が経ちました。この度、五反田の女豹(@araki_shoko)から「入社エントリを書きませんか」と打診をいただいたのでこうして筆を取っている次第であります。ちなみに打診されたのは入社直後です。筆が遅くてすいません。

この記事ではなぜXR業界を志望したのかなぜSynamonなのかといった話や、選考の流れ入社後の話まで率直にお伝えできればいいなと思っています。

XR業界、あるいはSynamonへの転職を検討している、検討はしてないけど気になっているというような方々の参考になれば幸いです。

というかそもそも私がぼんやりとXR業界で働きたいなーと思い始めてから実際にSynamonに入社するまで約3年かかっているんですよね。なんなら1回書類選考で落ちています。XRのスタートアップで通用するようなスキルがないところから自分なりにキャリアプランを考えてようやくたどり着いたという状況です。

ですので、今すぐじゃなくても将来どこかのタイミングでSynamonのことを思い出してもらえるくらいでもいいのかな、なんて思っています。

ではどうぞ!

(選考についてだけ知りたいんじゃ!という方は「選考~入社まで」をご覧ください。)

はじめに~Synamonについて~

さて、突然ですがみなさんSynamonのことをご存知でしょうか?

「まだ知らないよ」という方。

大丈夫です、私も転職イベントで出会うまでは知りませんでした。BtoCの会社に比べると目に入りづらいのというのが正直なところだと思います。多くの方に知ってもらえるようにこれから頑張ります。

「知ってるよ、VR会議の会社でしょ?」という方。

惜しい!たしかに少し前までは特化型のサービスとしてVR会議システムを提供していました。でも最近では幅広いユースケースに対応できるようなカスタマイズや個別の案件対応などもさせていただいています。

Synamonは2021年8月から6期目を迎え、組織改編など色々変化もありつつ、ビジョンである「BE CREATIVE, MAKE FUTURE」という軸は変えずに挑戦し続けています。もっと詳しく知りたい方はこちらのnoteも合わせてご覧いただけると幸いです。会社説明資料(カルチャーデック)も公開されていますよ!

なぜXR業界を志望したのか

自分がXRが好きだからです!以上!

…としてもいいんですがもう少し経緯をお話します。私がXRと出会ったのは2018年でした。2018年頭頃にVTuberという存在を認知し始めたのですが、見ていたVTuberの方がVRChatの配信をしているのを見て「やってみたい!!!」と思ったのがXR(主にVR)を知ったきっかけです。

そして、気付いたらゲーミングPCとOculus Rift CV1を購入していまして、初めてのVR体験をすることになります。

「うおおおおおお!これはヤバい!!!」

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初めてのVRChatの写真

語彙力が皆無なのですが、本当に言葉では言い表せないような感動を覚えました。そして、私はそのままの勢いで「これからはXRの時代だ!XR関連の仕事をしたい!!この感動をもっと広めたい!!!」と考えるようになっていました。単純ですね。

もちろん「なぜXRなのか」ということについては突き詰めればもっと色々あるとは思いますし、面接でも色々言った気がします。ただ、私にとって「XRに触れた時の感動」というのは自分のキャリアプランを180度変えてしまうくらい強烈な動機だったのです。

しかし、当時の私はXR業界で通用するスキルは全くない状態…それでも「いつかXRに携わる」ことを目指して行動を始めました。

Synamonとの出会い

XR業界に携わりたいと考えていた私は2018年夏にやっていたVR企業6社合同採用イベントに参加しました。このイベントは主にXR業界に飛び込みたい若手エンジニア、デザイナー向けイベントでした。前述の通り、スキルに自信は無かったのですが思い切って参加してみました。

イベントの中で各社の体験会があり、SynamonもNEUTRANSを出展していました。普段VRChatで遊んでいた私は正直「VR空間には慣れてるしな…」くらいに思ったりもしていました。しかし、NEUTRANSはそんな予想を超えてきたのです。

この体験会では、ペンで空間に絵をかいたり物を持ってみたりしたんですが、そのどれもが凄く自然だったんですよね。VRのコンテンツだと「VR酔い」が話題に上がるのですが、NEUTRANSはVR酔いする気配もありませんでした。どうやらNEUTRANSは細部の体験まで考慮して作られているとのことで、Synamonの体験にこだわる姿勢というのが感じられた経験でした。この印象は入社した今でも変わっていません。

これが私がSynamonを知ったきっかけです。

ちなみにNEUTRANSについては今も体験会をやっているので気になる方はこちらからお問い合わせください!

1回目の転職~Synamonへの応募

転職説明会には出席したもののやはりスタートアップで採用されるほどのスキルはなく、一方でこのままSIerにいてもXR業界への道はないと考えた私は、一旦エンジニアとしてのスキルを積むべく転職を決意しました。

色々と条件を下げたりもしましたが、無事に転職することができ、そこでは主にバックエンドエンジニアとして色々経験することができました。また、MR事業としてAzureKinectを使ったR&D寄りの開発にも携わるなど徐々にXR業界に近づいている感覚がありました。

そんな時、再度Synamonと出会います。

当時は新規サービスの立ち上げプロジェクトでRuby on RailsでのAPI開発やDB設計などに携わってたのですが、業務が少し落ち着いたタイミングで2度目の転職を検討していたところSynamonの求人を発見したのです。

もちろん様々なXR関連企業がバックエンドの募集をしていたのですが、その中でも一番マッチしていたのがSynamonでした。

他のBtoCの会社の求人だと、サービスのユーザ数が多いためか、高トラフィックを捌いた経験などが求められました。これはソシャゲのバックエンドを担当しているような方があてはまるのかなとか思ったりしています。知らんけど。

一方、SynamonではBtoBがメインでユーザー数もBtoCの会社と比べると多くはなく、あまりそういった経験は求められていませんでした。むしろ顧客とのやりとりのようなSE的なスキルの方が求められていたように思います。そして、使用フレームワークはRuby on Railsと書いてありました。

私自身、1社目がSIerだったので顧客折衝の経験はありましたし、ちょうどその時にRuby on Railsを触っていたためスキル的には比較的マッチしているのではないかなと思いました。

また、MR事業に携わっていた際にXRに興味がある法人のお客様と仕事をしたこともあり、ビジネス向けVRというのは自分にとっても興味のある分野でもありました。

「これは応募するしかない!」と思い、当時転職をサポートしてくださっていたエージェント経由でSynamonに応募しました。


結果は書類選考落ちでした。


しかし同時に、「今回はスキルが少し足りないと判断されましたが、状況が変わったら再度お声がけさせていただく可能性は十分にあるとのことです。」という言葉をエージェント経由でいただき、「あー社交辞令的なやつだな…」と思いつつ再度プロジェクトに没頭するようになりました。

スカウト~カジュアル面談

相変わらず同じ会社で働いていた時、Wantedlyで1通のメッセージが届きました。

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「マジで来た…!」

前回はエージェント経由かつ書類選考落ちなので「はじめまして」は正しいです。直接お話したことすらないんです。私はなんとしてもこのチャンスを逃すまいと思いつつ、本当に大丈夫かと思ってこんな返信をしました。

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真面目か!!!(あと文章なら御社じゃなくて貴社じゃね?って今思いました。)

とはいえ認識の齟齬を無くすのは仕事でも恋愛でも大事ですよね。そんなこんなでカジュアル面談を経て正式に選考に進むことになりました。

選考~入社まで

私の場合の選考の流れは以下の通りでした。

スカウト(4/8)
→ カジュアル面談(4/14)
→ 面接(4/21)
→ お試し入社 + 代表面接 リファレンスチェック(5/12)
→ 他部門マネージャー面接(5/18)
→ 内定(5/20)
→ オファー面談(5/25)
→ 入社(7/21)

私の入社の意思が固かったのもあるかもしれませんが、ゴールデンウィークを挟んで1ヵ月くらいで内定をいただくことができました。もちろん悩みごとについてはいつでも相談できますし、必要に応じてすりあわせの面談なども設けてくれると思います。

例えば、私の場合は入社日をどうしようか悩んでいたのですが、「8月から新年度になるので、少し早めに入社すると流れが掴みやすい」とのことで7/21にしたことがあります。前職の締め日が20日だったというのもありますが、これは結果的に大正解でした。

また、Synamonの採用活動で特徴的なのはやはりお試し入社でしょうか。
こちらは半日オフィスに行ってディスカッションや雑談をする形なのですが、採用側はある程度スキルの確認ができますし、候補者側は現場の雰囲気を掴んだり生の声を聞いたりできるので、お互いにとっていい場なのではないかなと思います。もちろん候補者としてはスキルチェックの一面もあるので緊張はしますが笑

ちなみに、自分の場合はバックエンドでの採用だったので管理画面の設計について現場メンバーとディスカッションさせてもらいました。

このようにSynamonでは採用活動にとても力を入れています。選考中のやり取りからもそう感じていましたが、入社した今では採用メンバーの活動を近くで見ていて、その想いをさらに強く感じています。

候補者1人1人に向き合ってくれる会社だと思いますので、受けようか悩んでいる方がいたらぜひ話だけでも聞きに来てもらえるといいのかななんて思います。

このあたりについてはエンジニアリングマネージャー(EM)の佐藤さんの記事でもかなり詳しく語られているのでぜひ読んでみてください。こちらの記事では社内ツール等にも触れているので志望者の方にとっては参考になるはずです。

入社してみてどう感じたか

面接の時点で「組織づくりの最中でカオスな部分もある」というようなことは聞いていたのですが、入社してからの1ヵ月はまさにカオスだったなと思います笑

入社直後の7月末はオンボーディングであっという間に過ぎていきました。このオンボーディングでは業務の説明だけではなく会社としての考え方や、会社の沿革や今後についてなど幅広く聞くことができ、「Synamonの一員になったんだ」という自覚が強く芽生えました。

8月に入ってからはバックエンドに加えてUnityを触っています。バックエンドエンジニアとして採用されて10日後にはUnityエンジニアも兼務していました笑

直近ではVarjo XR-3のUnity SDKを使った検証をするなど、最新機材に触れることが出来てテンション上がっています。もちろん、これは他のメンバーの工数との兼ね合いなどもあるので一概には言えませんが、身近に最新機材があって体験できるというだけでもエンジニアにとっては良い環境なのかなと思います。

XR-3がどんなものか知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


また、開発以外では、BizDevメンバーと一緒に案件獲得のための施策を考えたり、EMを中心に情報発信のための施策を考えたり…とにかく自分ができることは何でもチャレンジしようという想いをもって取り組んでいます。

Synamonでは四半期ごとに個人目標を立てるのですが、私の今期の目標の中にはUnityに関する目標や、情報発信の目標なども含まれています。この目標は社内に共有されますので(もちろん本人が希望する範囲で)、他のメンバーにも助けてもらいつつスキルアップと目標の達成を目指していきたいと思っています。

Synamonのいいところ

最後に自分が感じているSynamonのいいところをあげてこの記事を締めたいと思います。

・XRに没頭できる

やはりこれが一番良いことですね。私もそうですが、XRへの熱い情熱を持っている社員が多いので、社内slackでは業界情報や技術情報が頻繁に流れてきます。自分自身の情報感度も高まりますし、エンジニアとしても技術をどう活用するか、そしてどう事業に繋げていくかということを日々考えることになるので、まさにXRに没頭できる環境だなと思います。

面白いところでは、業務時間内でみんなで話題のVRアプリを触ってみる会があります。先日は社内のメンバーでVketに行ったりHorizon Workroomsを試したりしていました。

・風通しが良い

私は入社してまだ1ヵ月ですが皆さんとの壁を感じることなくコミュニケーションが取れています。もちろん部署や職位の違いなどはありますが、かなりフラットな組織だなと感じています。

例えば、個人目標が共有されるのは前述の通りですが、それ以外にも得意なことや苦手なこと(伸ばしたいこと)なんかも共有されるので、お互いにサポートし合いながら仕事を進めることができます。

また、社内のslackにはたくさんのチャンネルがあるのですが、自分の担当以外のチャンネルにも原則自由に入ることができます。知りたい情報があれば自ら拾いにいくこともできますし、メンションを飛ばすこともできます。

・組織作りに携われる

今のSynamonは組織体制や評価制度といった社内の仕組みはもちろん、ブランディングをどうするか、事業をどう伸ばしていくかといった重要なことを全員で考えながら、実行に移していくフェーズでもあります。

もちろん高い目標に向かって挑戦していくことになるのでしんどい時も出てくると思いますが、そのようなフェーズで組織作りに携われるのは個人的にはとても楽しいし恵まれた環境だなと思います。

最後に

長々と書いてしまいましたが、自分がSynamonに辿り着くまで、そして今感じていることを率直に綴りました。

私の場合、「もしあの時VRを買っていなければ」「もしイベントに参加していなければ」「もし1回目の求人に応募してなければ」など考えてみると色々な分岐点がありました。そこで自分のやりたいことは何だろうと自問自答して、勇気をもって一歩踏み出したことが現在に繋がっていたんだなと文章化することで改めて気付くことが出来ました。

まだまだエンジニアとして未熟ではありますがこの環境で事業も自分も成長させていきたいなと思っています。

拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました!

そして、SynamonではUnity / C#エンジニア、テックリードを中心に新しい仲間を募集中です。「XRが当たり前の世界をつくる」というミッションに共感したメンバーが、切磋琢磨しながら日々挑戦しています!カジュアル面談も実施中なので、ご興味ある方、お気軽にご連絡ください!


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