友達がマドンナと結婚した話し
大竹は小学校からの友人だった。
僕の小中学校は当時1学年40人と
少数精鋭で戦っていた。
それゆえにほとんどが幼稚園保育園からの
持ち上がりで構成されており
僕らは家族同然のように育ってきたのだ
大竹とは昔からよく遊んだが彼とは
よくくだらない事で喧嘩したものだ。
中学の時には本気で殴り合いをした5分後に
トイレでかち合ってあまりの気まずさに2人で
吹き出して笑いながら仲直りしたこともあった。
2人で学校さぼって意味もなく海にいったり
お互いの夢を語り合ったりもした。
同じ女を好きになったこともあった。
だが進路の違う僕らは
当然中学卒業を機に疎遠になってしまった。
それでも幼少期からの友達というのは特別なものである、どんなに久しぶりの再会でも、どんなに歳を重ねようとも、たちまちあの楽しかった頃を思い出させてくれる魔法のような存在なのだと僕は思う。
そしてそんな大竹は3年前に結婚した。
相手は当時から好きだった僕らのマドンナだった。
ほとんどの同級生が幼少期からの友人達で
少人数だからこその絆と深い関係性。
当然同級生みんながお祝いムードだった。
特に中学から片思いしていた事を知っている僕は
なにか熱く込み上げてくるものがあった。
そして翌年、つまり今から2年前に
大竹とマドンナの結婚式が行われた。
二次会では同窓会を兼ねて式には呼ばれてない同級生のみんなも駆けつけて盛大にお祝いした。
という話しを先日初めて聞かされました。
おまえ幼少期からの絆どこ行ったん?
結婚式だけならまだしも同窓会ハブるのえぐすぎん?お前のこと誰が好きなん?
ねえどうして?
大学の頃マドンナとセフレだったから?
それとも大学の時ネット麻雀で大竹に10万負けた時に
お前に友達として10万の価値はないって言って
ブロックしてバックれたから?
はぁ、もうわかんないや、、
人間というものは醜く本当に怖い生き物なのである。
おわり
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