傷つけられて感じる生きてるってこと
痛いのが大っ嫌いで、インフルエンザの予防接種も受けたくない。
できることなら怪我をしたくないし、歯医者さんは嫌いだし、駅の階段で転びたくないし、じゃがいもを切る時に一緒に切ってしまった左手の人差し指は3日くらいじくじくして嫌だった。
そんな私なのに、傷つけられて胸が締めつけられるような苦しさとかが欲しくなる時がある。
あ、メンヘラだ!って思いました?笑
私自身もそう思っているのだけれど、苦しめられたいとか、心無い言葉で傷つきたい訳では無いのが面倒くさいところ。
心臓を押し潰されるような苦しさが欲しい。
それはできれば、優しすぎるくらい優しいけど残酷な言葉であって欲しい。
あるいは、自分が世間的に間違っていると指さされることをして、その事実に傷つきたい。
傷つけられたいな、しんどくなりたいなって思うと、パパ活サイトに登録してみたり、風俗のお仕事募集サイトを閲覧してみたり、そうして自分ではどうにもできないところで汚れていく自分を想像しては、踏み出せないことを自嘲する。
お金に困ってる訳では無い。セックスが好きとか、男の人にチヤホヤされたいとか、大人の男の人っていう自分とは全然違う人達の考えを知りたいとか、そういうこともない。
風俗嬢だって風俗嬢の矜持があって、パパ活してる女の子にもプライドがある。
傷つけられたいからって踏み入れていい場所じゃないし、飛び込んでみたところで満足のいくような傷つき方はしないんだろうなって思って結局やらずに終わる。
好きな人に大切にされたい。愛して欲しい。
そんな気持ちの裏返しなのかもしれないけど、今日も寂しく一人暮らしの家でお菓子を食べて、さして面白くもないバラエティ番組を見て、本を読んで、配信系アプリで遊んでみたりして。
積み上がった精神負債を表すような部屋を眺めて「何してるんだろう」って思うんだ。
生きてるって思うために自傷はしないけど、生きてるって思うために傷つけられたい。
私のわがままをきいてくれる人が欲しいのかな。
願ったところでそんなひとには出会えないので、今日もお菓子を食べてYouTubeを見て、TwitterとInstagramをチェックして、あたたかいお風呂に入って、お布団にくるまって夢を見ようと思います。