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本の感想:「日本再興戦略」

2020年1月に日本再興戦略(作者:落合陽一さん)を読みました。
感想や気づきを書くので、参考になれば幸いです。(リンク

買った理由

買った理由はこれからの日本がどうなって、そこに対して何ができるのかを考えたかったからです。
そう考えるきっかけは、旅行で訪れたマダガスカルで出会った方の言葉でした。
その方とは旅行中に偶然出会い、数日間一緒に観光をしていました。
その中で様々な会話をしたのですが、ある時に進路の話になりました。
その方は将来起業することを考えられていて、理由を聞くと
「日本の将来って不安ですよね。だからそれをなんとしたいんですよね。」
と仰っていました。
自分はその発言を聞いて、カッケェ‼と思いました。
自分もあんな風になりたいけど、どうしよう?
そう思い、帰国して本屋で見つけたのがこの本でした。

本の感想

日本を再興するために、どうしたらよいのか?に対する現状の取組と方針が書かれていて、こんな未来になったら楽しそう!とワクワクしながら読めました。
これから自分は何をしようかと考えるきっかけになる本でした。

印象に残った部分を一つ挙げると、今の状態を打破するためには、欧米の取組の真似事だけでは解決できないと書かれた部分です。
TVやネットでは、
「欧米ではあんなことできてるのに、日本はできていないからダメだ」
とか、良く見られます。
こういう時に自分は、日本がその分野に関して、遅れているのだと感じてしまいます。
本書にはこのあたりを、
・欧米とは、存在しない幻想だということ(EU諸国・米国で歴史・文化・取り組みが様々)
・日本には日本の性質があるということ
で説明されています。
そのため、他国の取り組みが日本でやっても効果的かどうかを考える際には、日本の向き不向きを考えることが必要という風に説明されています。
仕事・スポーツでも良さそうなものをそのまま真似するのではなく、計画を立てる時・実際にやって見た時に上手くいっているか、どうしたら良くなるかを考え続けることは非常に大切で、それはどのようなことでも、変わらないんだなと思いました。

この他にも、日本再興のためにテクノロジー・教育・政治と様々な分野について書かれているのですが、本当に読んでいてワクワクする本でした。
2020年は思えば、その他の社会課題に関する本・イベントに参加した年だったのですが、思えばこの本がキッカケだったと、書きながら思い出していました。

余談

本書の購入目的とは逸れますが、本書を読んでもう一つ印象に残ったことがあります。
それは、歴史から学ぶことの重要性です。
本書では、古代日本~高度経済成長期の文化・政治の分析から、再興戦略を考察しています。
人間の価値観が様々であるように、国やその文化、思想も様々です。
そのため、未来を考える時には歴史を振り返り、その国に合った選択を取ることが大切だと思います。
覚えるのが楽しいから、学んできた歴史でしたが、改めて学ぶ重要性にも本書はなったと思います。

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