本の感想:「会社を変える分析の力」

2020年11月に会社を変える分析の力(作者:河本薫さん)を読みました。
頭の整理のために買った理由、感想を書きたいと思います。

買った理由
この本を買った理由は、本の題名にも書かれている会社を変える・貢献するための分析方法とは何か?どのようにすればできるようになるか?を理解するためです。

生産管理の業務で私は工場のデータを使って、特定の品番の歩留や工程・工場の生産能力の算出をしています。
これらの作業に加えて予測・要因解析などができれば、部署・会社にもっと貢献できると思っています。
(本当はよく怒られるデータサイエンスを推進してる部署に対抗したいだけ)
そのため、本書から統計などの分析方法を知ることができればと思っていました。

私の統計理解度
用語を把握している程度。実務経験はほとんどないです。

本の感想
目的に記したような専門的な分析手法の知識は得られませんでしたが、「データ分析とは何か?」を知ることができた素晴らしい本でした。

本書では分析の価値は、「意思決定への寄与率」と「その意思決定の重要度」で決まると書かれています。
これによると、いくら複雑で高い精度の分析手法を使用したとしても、寄与率がゼロであれば価値がないということです。
この文章を読んだときに、自分がこれまで分析スキルの向上するには、統計手法などを学ぶ、という方法論にこだわってしまっていたことに気付きました。
こちらの内容以外でも、本書はビジネスで役に立つための分析方法について具体例とともに書かれていました。

この本を読んで以降、業務でも「この分析で会社にどのような役にたつのか?」「どのような見せ方をしたら意思決定に貢献できるのか?」と自問しながら進めるようになりました。

私にとってデータ分析への取り組み方を学べた、非常におすすめの本でした。

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