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移住の実感が湧くとき

移住して大きく変わったことのひとつは、ボランティアで出会った人たちとの関わり方だ。

先日、中学3年生の女の子から合唱コンクールのお知らせをもらった。
出会いは、彼女が小学4年生の時だったから、もうすっかりお姉さんになっていた。
小学生の間は手紙でやり取りをずっとしていたけれど、最近はLINEで連絡が来る。

合唱コンクール当日、すごく楽しみに中学校へ向かった。
きっと、将来姪っ子ができた時には、こんな感じで発表会を見に行くのかな、という気持ちだった。

よく考えると、「学校生活」を送る彼女を見るのは初めてだった。
これまで見ていたのは、遠方から来た大学生と、遊んだり勉強したりする姿で、私と遊ぶことだってきっと、非日常的な時間だったと思う。

中学校最後の合唱コンクールに、クラスの仲間と燃える彼女を見て、なんともいえない気持ちになった。
ああ、中学校に通ってるんだよね、と当たり前のことを感じていた。

これまで知らなかった彼女の日常に触れた気がした。

他にも、買い物をしている時に、お世話になっている保護者の方に会ったり、犬の散歩をしているを親子を見かけるようになった。
地域のお祭りでは、必ず会う子もいる。

そういう度に「私も南相馬に暮らしてるんだなあ」と1人でしみじみしてしまう。
広い空を見上げながら、まだしばらくはこんな気持ちを感じるんだろう。
心の中では、ぽこぽこと移住の実感が湧いている。

今週末、少し実家に帰省する。
また、南相馬に帰ってきたとき、私はどんな気持ちになるんだろう。

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