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忘れたくない気持ち

昨日あった嬉しい話。また、タピオカを買いに来てくれた女の子の話、なんだけど。

学校が終わって、地元に帰ってきてから、その女子高生はタピオカミルクティーを買いに来る。たった一駅どなりの学校に通っているけれど、1時間に1本の電車しかないのせいなのか、彼女が来るのはいつも日が暮れてからだ。

いつもは一人で来る彼女が昨日はおばあちゃんと一緒に来てくれた。なんでなのかは分からなかったけれど1人が2人になったこと、家族を連れてきてくれたことに喜びと驚きを感じていた。

さらに、注文は3杯分のタピオカミルクティーだった。ひとつは彼女の分、もうひとつはおばあちゃんの分、残りのひとつは姉弟の分、だったらいいな。

よっぽどタピオカ好きなのか「タピオカ追加」の注文も。彼女のおかげで本日分のタピオカミルクティーが完売した。

・・・

勤務を終え、家に向かいながら女子高生とおばあちゃんとのシーンを思い返していると、心がじんわり温かくなった。車の中で、ひとりニヤニヤしてしまった。

SNSのメディアで拡散される嬉しさとは別物の喜びを感じた気がする。自分の目で見た拡がりに、私の心はたしかに揺れ動いた。

この気持ちを忘れないでいたい、と思う出来事だった。





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