企画展「Over the Window」を開催しました
2024年7月6日~7月13日、初めての自主企画展「Over the Window~フィンランドで過ごした日々と、その続き~」を開催しました。写真と言葉での展示に合わせ、現地で買ってきたファブリックやポスターを用いて空間をコーディネート。最終日には、フィンランドの家庭料理も一緒に楽しんでいただきたく、家族と一緒にランチプレートなどの提供をしました。
今回一番大きく展示スペースをとったのは、春の訪れを祝うフィンランドの祝日「Vappu(ヴァップ)」にまつわる写真コーナー。フィンランドを訪れるきっかけにもなった、旅のハイライトです。
広々とした壁には、気持ちよかったヘルシンキの街を思い出しながら写真をセレクト。眩しい太陽のひかりを浴び、澄み渡る空を飛ぶカモメや、毎日のように通ったヘルシンキ中央図書館「Oodi」、カラフルで素敵なデザインの街並みスナップや窓辺の景色など、選び切れないお気に入りの景色いっぱいの壁になりました。
滞在中に過ごしたアパートでの暮らしの様子も少し。現地の感じを少しでもそのまま共有したくて、パケ買いしたツナ缶のパッケージや思い出のレシートを貼ってみました。
照明が温かな一角には、marimekkoの本社やアルヴァ・アアルトの自邸やオフィスをたずねたときの写真を飾りました。あわせて、街で見つけた素敵なデザインある景色も少し。ヘルシンキの可愛すぎる紙もの店「Paper Shop」で買ってきたポスターもこちらに。
このコーナーに、noteで連載中の北欧旅行記と、今回の旅やフィンランドにまつわる本を一緒に置いていました。(↑)の写真にあるデスクライトを展示3日目に、急遽自宅から持参して設置したところ、ここのスペースでnoteや本を読んでくださる方がでてきたのは面白い変化でした(それまではソファなどに移動して読まれる方が多かったのです。)
友達の家で思い出話を聞くように、リラックスして写真を楽しんでもらったり、おしゃべりをしたいという思いで空間づくりをした今回の展示。ソファに座ってじっくりフォトブックやnoteを開いてくださったり、ご来場者さん同士で写真を見ながらあれこれ話していたり、はたまたじーっと写真を眺めてくださったり。会期中、そうした姿をみられるのが本当に嬉しかったです。
過去にでかけた旅のことやこれから行きたい国の話、いつも暮らす街や日常……フィンランドの写真から、いろいろな話題がひろがるのも、すごく楽しく、発見がありました。
展示最終日には、旅行中に習ってきたフィンランド家庭料理のランチプレートを夫の力を借りて提供。サーモンスープ、シナモンロール、ムンッキ(ドーナツ)に、お惣菜三種盛りのセットでした。このほか、Vappuの日に飲まれる伝統的なドリンク「Sima(シマ)」や買ってきたコーヒーなども提供していましたが、ばたばたのあまり写真はありません(残念!)
偶然にも、フィンランドに留学していたというお客様がいらっしゃり「懐かしい味がした」という感想をいただきました。今回の旅では、レストランでサーモンスープが食べられなかったので、現地の味との比較はできないのですが、彼のその言葉にホッとしました。
最後に、今回の展示のステートメントを。
手のひらに収まる小さな画面で、世界を知り、つながれる今だからこそ、その時その場所に足を運んで、自分の目で見て、いろんなことを感じてみたい。そうして出向いたヘルシンキの街で、どこまでも気持ちの良い日々をおくって帰ってきたら、フィンランドやその文化にいっそう惹かれる自分がいました。フィンランドの、もしくは北欧の、やわらかくて美しくて心地い良いいろいろなことを、これからもっと知っていきたい。展示を通して、そんなことを思いました。
ご来場いただいたみなさま、遠くからエールを寄せてくださったみなさま、この場を一緒につくってくださったアオスバシチームのみなさんも、本当にありがとうございました!
▼今回展示した写真も含む北欧旅行記をこちらにまとめています
最後まで読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^^サポートでいただいたお金では、新しい経験や美味しいものに使い、良いものは周りの人ともシェアしたいと思います!