ユンビニ

もうセブンイレブンの唐揚げ棒でいい。
世の中、数多の諍いや困難、衝突や不条理があると思うが、その殆どをセブンの唐揚げ棒で解消出来るという事は、皆さんもご存知であろう。
唐揚げ棒は「絶対」という言葉が適応される唯一の存在だと言える。

どうでもいい話は置いておいて、いつの間にかコンビニの種類が激減しているという問題について。
小学生の頃、よく友達と野球をやっていた公園の近くにはサークルKがあった。毎週の様に店の前で何か食べながらたむろしていたのを覚えている。
スリーエフampmにも気が向いたら入ったし、実家の最寄りのコンビニはサンクスだった。そのサンクスでは、遊戯王カードのパックの印刷の具合でレアカードが入ってる物を見極めてみようとしたりもした。
しかし子供心に、そういった弱小感の漂うコンビニでは、品揃えが悪かったり、生鮮食品がなんとなく痛んでいる気がしたりといった不満もあった。
当時も、選べるのならセブンイレブンや、ローソンやファミリーマートを選んでいたと思う。

また地元には、個人のコンビニも結構あった。
普通に店主の苗字が名付けられたお店もあったし、今思い返しても謎の多いコスモスというコンビニもあった。
そういった店舗では、バーコードがあるにも関わらず、シールの値札を見て、レジのおばさんが手打ちしていたと思う。誰かが、おばさんがミスったお陰で格安の遊戯王カードを手に入れたという噂も流れた。
とはいえ良い事ばかりでもなく、賞味期限客の切れた食品も余裕で置いてあったし、問題なく買えたし、普通に食ったし。

薄汚い店も多かったが、それぞれに今では体験できない味わいの様なものがあった気がする。
クセというか、カラーみたいなものが明確に違っていて、このコンビニはこれが美味しいとか、あのコンビニにしかあれは売ってないとかで、皆が無意識に使い分けていたのではないかと思う。
より衛生的に、より親切に、より合理的に進化した結果が、現在のコンビニチェーンの形なのだと思うし、望まれる姿なのだと思うが、どこでも似た様な店構えで、同じ品揃えで同じ新商品が入荷する。
ふと、幼き日を懐古し味気なく感じたという話だ。

P.S.
ゼルダの伝説、新作が発売されたんだって。
前作の、ブレスオブザワイルドがめっちゃ面白かったので、やってみたいなって感じ。
そんな中、ローソンでゲームとのコラボ商品、からあげクン「ポカポカの実」味を見つけてしまった…
「ポカポカの実」は注文するのが恥ずかしい名前だ…
でも、装備の整っていない序盤の雪山の登山ではお世話になったし…
だからポカポカの実に恩を返すためにも意を決して注文しました!

からあげクンの「ポカポカの実」味をください!


「えっ?」って言われた。普通に。
めげずにもう一度言ったら「あぁ…っス」って感じだった。
パッケージには小さく「なんとかスパイス味」とも書いてあったのでした。

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