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犬をドッグトレーナーに一か月預けてみた  その1

2021年の10月末、私は生後二か月の雑種の保護犬を引き取った。
私にとっては30余年ぶりの、娘たちには成人して初めての念願の犬だ。

引き取った当日に長旅を経て家に来たばかりの様子

犬は最低でも二か月は母犬から離してはいけないと言うが、この犬は本当に二か月で母親から引き離されて来た。だからと言うわけではないだろうが、とにかく四六時中鳴いているし、落ち着きもなくそこらじゅうの物、テーブルの脚や椅子の肘掛などを噛む。当然トイレはそっちこっちにする。もちろんそんなのは私的には織り込み済みで、そのうち覚えるだろうと呑気に構えていたのだが、引き取って一か月を過ぎて、少し身体が大きくなり始めていたずらの威力が増し始めた頃から、娘が心配し始めたのだ。

散歩デビューは雑菌への抵抗力などを考えると三か月位から
と聞いていたのだが、獣医さんが言葉を濁しつつ
「社会性考えると早いに越したことないですよ(意訳)」と言ったので、
早々に短い散歩はデビューさせていた。

「我流ではなく、正しいメソッドで今のうちにちゃんとしつける必要があるんじゃないだろうか」と。
それでも私は「うーん、そうだねえ」と相槌こそ打つものの、とは言えその正しいメソッドってどうやって学ぶ?と思っていた。ネットにはごまんと情報はあるが、どれが正しいのかわからないし、どれももっともらしいこと言ってるし、それらの「良いとこ取り」はそれこそ「正しいメソッド」と言えるのだろうか?などの理由で、正直先送りにしていたのだ。

すると娘がある日「しつけ教材買った」と言ってきたのだ。
教材と言っても、セキュア認証されたサイトで購入者が見るという形式のもので、値段を訊いたら2万以上したようだ。
「にににに2万!!??」とびっくりしたのだが、娘にしてみればそれくらい真剣で、藁にもすがる思いだったのだろう。

教材の名前は「イヌバーシティ」
やがて私はこの教材のみならず、この著者が運営する「ワンコ・ワークス」
に犬を一か月間預けるまでになる。

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