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ホンダ株から見える損保の製作保有株整理について

昨日、ホンダの株式の売り出し(PO)が発表になりました。

2億5,987万株の売出し及び最大3,898万株のオーバーアロットメントによる売出しを実施し、7月4日の終値で計算すると、金額にして5,352億円規模の売出を行います。

売出人は、東京海上日動火災保険株式会社、損害保険ジャパン株式会社、三井住友海上火災保険株式会社

主幹事はみずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、モルガンスタンレーMUFG証券、SMBC日興証券及び野村證券

規模は大きい案件になります。

損保会社は、前回の決算でも発言があった通り、政策保有として保有してきた株式を全て売却すると発表しています。

損保の保有株の数は相当な量があるのと金額も大きいです。

売却の一例としては、ブロックか目論見書を配って売り出し型にするのかの2つがありますが、各証券会社もブロックをうるさく言われている手前、今回はPOという形になりました。

損保会社は、今後もこれを継続していく形で、たくさんの大型POが発生すると想定されます。

ここにいる住人からしたら、仕事だ!!!と息が上がるかと思いますが、更に朗報しては、この政策保有株の売却案件は、損保にとどまらず、他の金融機関への波及も視野にいれておいた方が良さそうかもしれません。

このPOについては、急に案件が飛んできますので、株を保有している場合は、多くの機関投資家から売り浴びせが飛んできますので、持っておくという選択肢は捨てて、POで拾うか、値決め日後に保有しなおしというのが吉です。今は安いとかまだ上がりそうとかではなく、量が降ってきますので、基本的に需給が悪化し、下がりますので、持っていること自体勿体ないです。
そういう小さいところから、しっかり対応してみてください。

基本的にこのような巨大な案件については、売りが飛んできますし、落ち方の1日の様子を見ると、前場スタート時と後場スタート時に大きく下落していることを見ると、投資家から注文を受けて証券会社がアルゴ注文でスライスして出しているのが見えますので、普通に売ってきているのが時間軸でも見えてくると思います。

基本的に案件が終了した後は、このホンダに関しては、裁定取引者をこなした後に、自社株買いが想定されておりますので、POのみで拾う場合は裸でも十分面白いかもしれません。

とういことで、この値決め日までは基本的に大型株については、機関投資家の力が強く働きますので、逆らわず、欲しい場合はその形で拾っていきましょう。

また、本日Xにも書きましたが、急いで、個人のトヨタ株とかも投げましたが、将来的にここも政策保有株で保有している代表格ですので、対応した次第です。

いつのタイミングかわかりませんが、そういった懸念点があるのは、個人的には好きではないのと、説明責任のある機関投資家についてもこのような株というのは、議論の対象となり、持ち株を削減する動きもみられるかもしれません。

足許、プットを打ち込んであるわけではないので、そこまで全体をネガティブには捉えておりませんが、一応配当金捻出売りを警戒しつつ、疑念のあるところを早めにさばいた格好で本日は動かせていただきました。

POなんかだけではなく、ブロックで対応する銘柄も出てくると思いますが、そちらはステルスなので、この辺りの株については、一応注意を払いながら、特にPOの話がなく、異常な出来高で売りが飛んできている場合は、後ろでブロックものを行っている可能性があるので、注意してみていってください。

良いニュースとしては、サムスン電子の決算が出ており、4~6月期の決算 営業利益 前年比の15.5倍と伸びが加速しております。

こちらは半導体メモリ需要の回復が根本にありますので、メモリについては、引き続き押していく形になります。AI関係はまだまだ。

また、夜間は雇用統計の発表で動くかもしれませんので、為替だったり、指標だったり、コモディティだったり、ミーンリバージョンを意識して、色々指標で抜いたりして遊んでみてください。


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