酒井ひとみさんの取材をとおして(ALSプロジェクト)
ずっとやりたかったことがどんどん形になっていく。
先日、ALSの患者であり、自らもALS患者支援のお仕事をされている酒井ひとみさんに取材をさせてもらった。質問に、一つ一つ丁寧に視線入力でこたえて下さった。
一言一言が心に響く。
もう気管切開をされていて声は出せないから実際は声を聴いていないはずなのに、聴こえてくる酒井さんの声に耳をすます。
彼女は自分の病気のことよりも家族やヘルパーの負担のこと、子供の部活やお弁当のこと、他の患者のことを気にかけていらした。「自分が一番大変、忙しい、つらい」とみんなが主張するようにみえるこの世界で、
質問を重ねても今回とうとう酒井さんからは「つらい」という言葉を聞き出すことができなかった。
“乗り越えられる人にしか試練は与えられない”
というが、私たちにまで気を配って下さる様子をみて(なんと取材終了後、私たちのために夕飯まで用意して下さっていた!)病気が酒井さんをそんなに強くしたのか、強い人だから病気に選ばれてしまったのか。考えられずにはいられなかった。
私達は
この世では
大きいことはできません
小さなことを
大きな愛でするだけです
私はマザーテレサのこの言葉が大好きでできればそういうふうに生きたいと思っているけれど、自分の甘えや弱さで実際は難しい。
でもこのプロジェクトは、気持ちがどんどん繋がっているので、
ひとつひとつは小さくても、大きな愛が集まって成し遂げることができることができたとしたらこんなに嬉しく幸せなことはない。
酒井ひとみさんの連載エッセイ
私の名前は酒井ひとみですーALSと生きるーhttps://koyamachuya.com/column/als/10947/
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