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読書会なるものに参加してきた正直な感想

ことの始まり

最近は結構趣味の開発もよくやるようになり,技術系勉強会や,UX 関連の勉強会なども積極的に参加するようになりました.
先日 UX MILK さんのイベントに行ってきたんですが,そこで知り合った方が「読書会」をリピートして様々な業界の方のお話を聞いているとのことで,参加してみませんか?と誘われました.
自分自身最近あまり本を読んでいないので,なにかきっかけだけでも作っておくべきかなと思い,誘いに乗ってみることにしました.

正直この時,ぶっちゃけ怪しい会かなんかじゃないかとちょっと思ってましたw 読書会ってなんか名前が抽象的だし,大体取り上げられるのは経営・ビジネス関連が主だろうなと予想していたので(これは大当たりでした),ちょっと身構えつつ当日を迎えました.ちょっと怪しさ感じたらすぐ逃げよう的な.

オープニング

会が始まり,まずは主催者の方のなぜ読書をするか的な話から始まりました.主催者の方,事前にどんな人かっていうのを聞いていたんですけど,なんでも海外を飛び回りつつ仕事してるとか… つよいオーラ出してましたね(語彙力).話の中では,働く上で昔の世代(20 世紀)と今の世代(21 世紀)がどう違うのかとか,これからどういうスキルを身につけるのか,世界ではどういう変化が起こっているのか,読書をするときに意識すること etc,色々な話題が出てきました.↓ はメモの一部です.

20 世紀
・みんないっしょ
・目の前の仕事をやってればいい
・「正解」がある
21 世紀
・それぞれ一人一人
・情報を処理するより,情報を編集する力
・「正解」がない
アウトロー採用で言っていたことと同じ
親は高度経済成長期,自分らは降下中の世代
2030 年に必要とされるスキル BEST20
戦略的学習力,心理学,指導力,…
読書をするときに
・インプットだけではストレージと変わらない
・アウトプットを意識する

この話の中で一番印象に残った(かつこの会が怪しくないなと思った)のは,かつてアウトロー採用高専生編で出てきたあの日本の経済成長グラフですね.
「親は経済成長期の世代,君等は今経済が落ちつつある世代…」という,あの時と全く同じ話をされてました.

というわけでオープニングの話は,要するに

・今まではみんな一緒のくくりだったけど,これからは個人個人の時代
・仕事をする上で,持っている(他分野などに応用できない)スキルよりも「何ができるか」が求められていく
・読書をするときは,アウトプットを意識していきましょう

という内容でした.なるほど,自分はおおかた同意です.

本紹介

本編です.参加人数が結構いたので,どんな感じで進むのかなと思っていたら,2 卓に分かれて自己紹介をし,各自持ってきた本を紹介 → それについて進行役的な人が話題を振りつつ少し話をするのを全員分回す的な感じで進んでいきました.自分らのところは進行役含め 9 人でした.
それぞれの話をすると長くなってしまうので,自分の紹介した本をここで…

自分が紹介したのは武田隆著の『ソーシャルメディア進化論』です.

https://www.diamond.co.jp/book/9784478016312.html

この本,ちょっと厚めなんですが,前半にはコンピュータ,インターネット,ソーシャルメディアの歴史から始まり,後半ではその分類,そしてソーシャルメディアを使ったビジネスの仕方やマーケティング施策を練るための実験記などが書かれた本です.
まさにオープニングで言っていた,これからの時代にどう生きていくか,どう仕事をするかを考える上で,ソーシャルメディアは多分ますます強力なものになるので,そういったことを考えたいと思った方はぜひ読んでみてください(的な紹介を会でもしました).
ちなみにビジネスまでは興味がなくても,前半は普通に一般教養として知っておいたほうがいい内容がかなり簡潔に書かれているので,そういった点でもおすすめできます.コンピュータの歴史から入るので,あのエンゲルバートやアラン・ケイ,そしてみんな大好きスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツの逸話も出てきます.

全体を通して

ほぼ突発的に行ったとはいえ,総合的に行ってよかったなと思います.ぼんやりと,これからエンジニアとしてやっていくためには多分経営視点なんかも持ってないと伸びることはないんじゃないかな〜と思っていたので,その思いを再確認する場にすることができたし,純粋にプレゼンの練習としていい機会だと思いました.

ただ,終えてみて一つ思ったのは,リピートするのは(個人的に)少しつらいな,ということです.
例えば今回自分らの卓で進行してくださった方は,知識が豊富でトークもうまく,本の紹介をしてくださったり身近のすごい経営者の方の話をしてくださったりしていたのですが,会話を続けているうちにふと「この人は上を見上げながら話している」と感じました.

いや特にディスるつもりでもなんでもなく,純粋にそう感じました.すごい経営者を神とするなら,この人達はその教えを伝える大天使ガブリエルみたいな感じかなと.でもそれって,教えを聞いて共感するだけじゃダメだな,というか,そこから「自分がもし成長するならばこの人達を早く越せるようにしなきゃな」と思いました.

この会は毎週土曜日やっているようですが,短いスパンでやっているからこそいつか本を読むこと自体が目的になってしまう恐れがあるな,という懸念も少し考えました.すべての人がそうじゃないと思いますが,自分はそうなりがちなので…
とにかく,この会に対して「いい会だな〜」って感想だけを持ってリピートするだけじゃ,多分何も変わらないし成長しないと思ったんです.

というわけで,少なくとも年内は参加しないことにして,まずは自分のスキル向上に努めよう,と改めて思いました.
ついこの前から HackerRank の問題をちまちま解いていったり,自分のポートフォリオサイトを作ったりしているので,まずはそれに専念します.もし何かを見失いそうになったら改めて参加しようかな.

イマイチ締めも思いつかずなんかクサい文章になった気がしますが,まぁ今年の残りも頑張って,来年も頑張っていきましょうということですね.いじょ.

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