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雨と雪としもやけ

しもやけが治らない。
治らないというか、できて、治って、またできてを繰り返している。

もともと冷え性で、皮膚科に通って塗り薬をもらってみたり、重ね着や靴下の重ね履きをしてみたり、白湯を飲んだりと工夫はしてみたのだけれど、結局毎年のように指が赤くはれあがってしまうので、あきらめた。

しもやけはできるもの。私の冬はしもやけができてから始まり、春はしもやけが治ってから始まる。そういう気持ちでいたのだけれど。
2023年は比較的あたたかかったのもあって、毎年足と手の指にできるしもやけが、足の指だけにとどまっていた。これは割と快挙で、毎年うっかり手の小指や親指のあたりを赤黒くぱんぱんに腫らしてしまう。
指だから目につきやすいので、気づいた人には大変気の毒そうな顔をさせてしまうのが申し訳ないし、腫れてて痛いし血行が良くなるとかゆいし、足にも同じようなのがあるしで散々だ。
でも今年はうまい具合にそれがなくて、しめしめと思っていたら、3月に入ってできた。
予兆なんてものはないけれど、ちょっと寒いな、手が冷えるなと思っているとあっという間にしもやけというのは出来上がってしまうわけです。
ぷっくり両手の小指、しかも真ん中あたりからぷっくり赤くはれあがって、書き物をするにも指を曲げるのもなんか微妙に不自由。日常生活に全く支障はないけれど、指にできると目につくので地味にいやな日々。

3月23日の土曜日に雪が降って、私はまあいけるだろうと冬物は大体洗って仕舞っていたので、なけなしの防寒着で雪かきをした。手袋なんてものは一番に仕舞い込んだってわけです。もうしもやけは出来上がったまま治ってないので、仕方なく素手で雪かき用のスコップを握りしめた。ものすごく冷たかった。
ああ、冬ってこうだな、とまさか3月の終わりにまた感じると思わなかった。

早く治らないかなあ、しもやけ。

土曜日に降った雪は、そのあとすぐ雨になって溶けてしまった。
あっけなく、あっさりと。
さらさら溶けた水がぽたぽた屋根から落ちるのを窓からみて、窓にかけた自分の手は雪かきをしたあたりからずっと冷えていた。

ちなみに、足にできたしもやけはぶり返したのがようやく治りかけている。


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