⑫戸塚~藤沢本町:東海道へようこそ
戸塚駅西口から、国道1号線を進みます。
戸塚宿は、日本橋を出た人が一泊目を取った場所と言われます(ただし保土ヶ谷に泊まったり、神奈川に泊まったりのバリエーションはもちろんある)。
駅を出てすぐにあるのが、内田本陣跡と澤邊本陣跡。
明治天皇は日本中をよく回った人で、さすがに東海道沿いには”明治天皇がここを訪れました”という石碑が多く見られます。澤邊本陣跡もその石碑のおかげで目立ちます。
神社仏閣が多いので目移りしますが、すべてに立ち寄ると日が暮れるのでご注意を。
八坂神社は夏祭りで行われる「お札まき」が恒例。元禄時代から続く、お札を路上にまき散らす踊りとのこと。
富塚八幡宮は、鳥居の奥に続く階段が目を惹きます。延文4(1072)年に建てられ、さらに奥まで登ると古墳があります。
「鉄砲宿」のあたりから、国道1号線と分かれ一本東側を進みます。藤沢に近づくと昔話の宝庫で、義経首塚と案内板も親切です。中でも印象に残ったのは、影取池の大蛇の物語。
大切にされて共生していた大蛇が、境遇変わって人の影を食べて暮らすように。しかし影を食われた人は次第に弱ってしまうことから、やがて猟師に駆除されてしまう。悲しくも美しく、そして恐ろしさもある、地域に長く残してほしい物語だと思いました。
このルートの信号名は、「大坂上」「遊行寺上」とアップダウンの予告が正確。
そして、遊行寺の立派なこと!青山霊園や池上本門寺のような貫録と存在感があります。正月箱根駅伝の「遊行寺坂」でも有名ですね。
遊行寺正面の「ふじさわ宿交流館」へ回り込むようにして境川を渡り、小田急藤沢本町駅の前に出ます。
※参考リンク
富塚八幡宮
http://www.tomiduka.net/history.html
時宗総本山遊行寺
http://www.jishu.or.jp/yugyouji-engi/fujisawa
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