⑲小田原新宿~箱根湯本:東海道へようこそ
小田原城の位置からもわかるように、小田原の街の中心は、駅から見て南東側なのですね。昭和40(1965)年に開館した小田原市民会館も、2021年で閉館。新しく「市民ホール」ができるそうです。
再開発されきらない小田原の町には、江戸時代の漁村・宿場町の雰囲気が残ります。筆者はそこに、素朴でリアルな江戸時代の街を再現できそうな可能性を感じます。
さて東海道中。
グラデーションで例えるなら、小田原から一段階濃度が上がる。
いよいよ箱根関所に向かうのであります。
まずは、済生堂薬局小西本店、ちんりうで社会科見学(「街かど博物館」という取り組みを小田原市がしています)。普通より大きい抽斗の薬箪笥、明治元年に漬けた梅干には、時代を重ねてきた貫録が。ちなみに、古い梅干しは、駅前のちんりうでも見られます。
早川口のトンネルをくぐってからは、箱根登山鉄道の線路と並行して行くため、鉄旅の風味強し。ここからはまた海から遠ざかり、川に沿って山へ入っていきます。
「小田原用水取水口」と表示のある川原(早川)で一休み。梅雨であることも手伝ってか、川の流れが速い。清冽。
鉄分多めでお届けします。箱根登山鉄道、入生田踏切付近など。
この先、意外にもきつい上り坂は少なく、線路の一本山側に続く道をてくてく行くうちに、入生田、箱根湯本に着きました。それでも温泉郷に徒歩で入ると、かなり遠方まで来たように錯覚します。
「曽我の梅酒」(石井醸造)、「箱根山」(井上酒造)の小瓶を買って、箱根登山鉄道で下山。
※参考リンク
街かど博物館(小田原市)
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/municipality/industry/commerce/machihaku.html
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