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トットちゃんとわたし

  トットちゃんの原作をちゃんと読んだのは、中学生の頃か?小学6年生?かもうはっきり思い出せないけど、近所のおばさんに「マコちゃんはトットちゃんみたいね。」と言われて嬉しかった気持ちから、どうも違うようだと気がついた。
 
 そもそも私は、本を読む前は母の持っていたトットちゃんの原作のイラストしか見ていなくて、いわさきちひろの可愛い絵に私は、似ているなんて、おばさん褒めすぎだよと思っていた。 
 
 だけど、本を読んでみると、けっこうトットちゃんは、受難に次ぐ受難にみまわれる。子どもの私でもケラケラ笑えない。そして、思ったのはおばさん本当に読んだのかな?読み終わってのその当時の私の感想は、現在に生まれて良かった。戦争って良い事一つもない。トットちゃんこと黒柳徹子さんは、おばあちゃんと同じくらい大変な時代に人と違うってこんなに大変だったんだ。私も変らしいけど、大人にあんなひどいこと言われないけど、トットちゃんの味方の大人は、トモエ学園の先生たちとパパとママだけなんて、悲しかっただろうなぁ。←私も大人になって、おばさんの言葉がけっこうな嫌味だったことに気がつくのは随分先の事です。
 
 おばさんが、私をトットちゃんみたいと言ったきっかけは、トットちゃんの名誉のために説明すると、当時住んでいた団地の枇杷の木に登って、枝に跨って団地の男の子たちとなっている枇杷の実をムシャムシャ食べていたのを、おばさんが「お腹を壊すからやめない」と注意した事に対して、私は「大丈夫、後でお薬飲むから!」と返事したからです。
 
 トットちゃんは、お嬢さんだから、木には登っても、枇杷の実は食べないと思います。
 
 ただ、私にも、先生と名のつく人で一生懸命に私を認めてくれた人が2人だけいました。私も時々、先生に会いたくなります。そう思った後に、もう少しちゃんとしたら会いたいと思うのです。

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