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6歳の息子に組織運営のポイントを教わった話

前置き

hacomonoに入社した時はCSは自分含めて4人だったのですが、1年半で内定者含めて20人弱の組織になりました。
1チーム体制だったのも今では4つのチームに!

組織が大きくなるとできることが増えて喜ばしいのですが、一方で、最近は組織運営の難しさを感じています。
そして、20人弱の組織を運営する難しさを感じながらも、どこがどう難しいかの言語化があまりできていないため明確な対策を打てずにいました。

そうして悶々とした日々を送っていたのですが、試しに6歳の息子に相談をしたら息子がコーチングしてくれて解決策が見えたので、メモとして残しておこうと思います。

息子との会話

父「パパはサッカーチームの監督みたいないことをやってるんだけど、チームが大きくなって、なんかうまくいってない」
(息子はサッカーをしているのでサッカーに置き換えて話してました)

息子「どういうこと?」

父「4人ぐらいの時はわりとうまくいってたんだけど、今15人ぐらいになって試合に勝てなくなった感じ」

息子「なんで?」

父「4人の時は作戦が伝えやすかった。作戦会議の時間を何回もつくれるし、わからなかったらその場で聞き返せる。でも15人だとそうはいかない」

この時点で以下の2点に気付かされました…!
・組織が大きくなったことで成果が出にくくなってるのは「決めた作戦をチーム全員で実行できない」「その結果、仮説検証が進まない」ことにある
・自分がチームの方針や戦略をわかりやすく、何度も伝えられてなかったことがその原因の一つ

既に大きな気づきを得ながら、さらに話してみます。

父「作戦を伝えた後も、4人だとお互いのプレイが見えるから作戦と違ったプレイをしてたら指摘し合える。でも15人になるとお互いのプレイが見えにくくなる。だから作戦と違ったプレイをしてても『違うよ!』って教えてあげられない」

息子「だったら、作戦を伝えた後に作戦を理解したかを確認するためにみんなに作戦を繰り返してもらえば?」

父「15人に聞くのはちょっと大変かもね…」

と言いながら「だったら15人全員に聞かない方法でやればいいのでは?」と思いはじめました。

父「ディフェンスチーム、ハーフチーム、フォワードチーム、それぞれのチームでなら確認できるかな…?」

息子「うん、できそう。それに、チーム分けたら『作戦と違うことしてるよ』って気付けそう」

ここで、知識が一気に実態を伴う感覚を覚えました。

一般的に、人数の増加にともなって組織を文鎮型から階層型にしていく必要があると言われています。
(文鎮型=マネージャーにメンバーが紐づく組織、階層型=マネージャー>リーダー>メンバーという階層構造になっている組織)
これは当然知っていたのですが、今思うと「なぜ」の部分が腹落ちしていませんでした。

人数が増えるとなぜ階層型組織にする必要があるのか。
それは自分が「4人のチームの時にできていたこと」を、チームが15人、50人になってもできるようにするためでした。
具体的には以下のようなことです。
・作戦を全員が理解するまで話し合う(大人数だと難しいけど少人数ならできる)
・もし作戦と違った動きをしている人がいたら教えてあげて、軌道修正する
・作戦を実施した結果をみんなで振り返って改善につなげる

父「サッカーだとキャプテンがこういう役割なのかな?キャプテンってどういう人がやると思う?」

息子「一番点とれる人!」

父「なるほど。でもキャプテンがフォワードとは限らないよね?ちょっと調べてみよう」

ググってみたところ、wikipediaには以下の記述がありました。

チームキャプテンは、選手の中で年上あるいは経験豊富な選手や、メンタル面で突出している選手、あるいは試合に強い影響を与えることができる選手が務めることが多い。 戦術レベルでは監督の指示をチーム全体に伝達する役割を担うことも多く、高い戦術理解度が求められることもある。

キャプテン (サッカー) - Wikipedia

父「キャプテンを増やさないとだ…。ちなみに、xx(息子の名前)は監督、キャプテン、プレイヤーだったら何やりたい?」

息子「監督!」

渋い…

最後に

小さいお子さんがいる方、ぜひ仕事の相談をしてみてください!
お子さんからすると「自分の親ってこういう仕事してるのか」がわかりますし、こちら視点だと「子供にもわかるように説明する=言語化が必要」なので話しているうちに今回の私みたいに答えが見えてくる可能性があります。
あと、子供の質問・アドバイスは固定観念にとらわれてないので参考になります!

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