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帰る家、戻る家


今日も私は夜勤

広い執務室には

自分含め3人。

自分以外の人は皆眠っている。

PCの冷却ファンの音

光触媒除菌脱臭機の音

私のたたいてるキーボードの音

聞こえてる音は3つしかない。

もうすぐ5時。

もうすぐ始発だと思いながら

後3時間だとも思いながら

休日、夜間

空調が切れているから

やや寒い


帰りたい。することもないから


帰りたい

帰りたい

これを思ったとき

これって、

「戻りたい」でも意味としては問題ないよな

でも明らかに違和感がある

と思って

ただ漠然と「帰りたい」

休みを取って、実家に帰ったとき

両親にいつ帰るか聞かれ

「日曜の夕方戻る」と言ったことがある。

「帰る」ではなく「戻る」と言った。

辞書的な定義は

 「戻る」は、もと居た場所に帰る
 「帰る」は、もと居た場所に戻る

らしい

「戻る」は動作的というか機械的な感覚をうける。
単に「それまでいた場所へ移動」する感じ

「帰る」には心理が含まれているように思う。
『「居たいと思う場所」とか「自身の安全が約束された場所」
に移動する』
みたいな感じに思います。

あくまで私の感覚ですけど

だからあの時「日曜日の夕方戻る」と言ったのだと思う。

実家のごはんのほうがおいしいですし
布団も重くて気持ち良いですし
できることなら実家に居たいです

ここで
「あ~もう帰らないと」についても、検討しなくてはならない

友達と終電ギリギリまで飲んで
「やば!終電やんけ!帰らねえと!」となるわけですが

これは、「自身の安全が約束された場所」へ移動したいんです。

道で寝るわけにはいきません
お風呂にだって入らなければなりません
お布団で寝たいのです
安全が約束された場所で

ですから僕は早く家に帰りたいのです。
今5時です。あと3時間帰れません。


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