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「ツキミソウ」、かなり未熟な子どもっぽい性格、そんなやつの心にも、深夜書店

 本当の気持ちで話したり、
 好きなことをしたりできない世界、
 それが正しいのなら、

 世の中は矛盾で満ちていて、
 正しく生きようとしても、
 その正しさを見失ってしまうこともある。

 光が強く当たれば当たるほどに、
 心の影は色濃く映しだされて、
 
 孤独は深まっていくのかもしれない。
 
 深夜に書棚から、
 そのひとときにあった本をそっと手にとり、
 ページを手繰っていく感触も、
 そんな風に、
 心に浮かぶ景色のなかに、
 面影を探して、
 いつまでも、みつめつづける時間も、
 
 孤独であればこそ、力をみなぎらせ、
 生まれかわった心で、
 新たな世界へと、踏み出していく。

 あなたとの別れ、に想う。
 
 終始、相手に対して興味も無い雰囲気をだしていたのも、自分勝手に予定したり、奔放に振る舞うことで誤解されても、肝心なことを言いたくないってことで、生じてしまう行き違いにも、小さなことでいがみあう原因の数々も、、。
 
 自分のことだけしか考えてなかったかのように映せなくもない。
 
 けれど、別れまでの日々を遠くから景色のように眺めてみれば、、
 あなたのすべての行動原理は俺(詩人)のためにと、全力で尽くしてくれてた証しのように終幕までの日々が鮮明につらなっている。
 ・・たくさんの苦悩を背負い、張り裂けんばかりの心の痛みに耐えながらも、、
 なにもかもが壊れても仕方ない覚悟で、精一杯に行動していたのがわかる。
 世界から、世界へと、。
 大切なものを裏切ることも、守りつづけることも、。
 純粋無垢な想い、から生まれる言葉どおり。
 それを口にだしてしまうと、やさしい嘘、みたいに聴こえてしまう、そんな悔しさをにじませて、
 あなた自身でしか聴くつもりもないものを奏でるように、。
 
 そして、
 たとえどれだけ相手に尽くして、想うことよりも、最後は自分自身をいちばん必要としてくれていたひとのために、ともにその世界で生きていくことが、、
 それこそが歩むべき日々だと、。

 かなり未熟な子どもっぽい性格、
 そんなやつの心にも、
 純粋無垢に過ごすことでも、
 大切なひとをはじめ、
 とりまくすべてのひとにまで、大きな迷惑をかけてしまう。
 贖罪の念を失わずに生きるしかない日々に、
 何を、感じていくか、、ってことも。

 このところは一日が実はこんなにも長くて、時間がゆっくりと進んでいく、、
 そんな感覚を取り戻して暮らしている。
 やさしい嘘、みたいに、。
 
 ともに過ごせなくなる時間が刻々と迫ってくることばかりを気にして、
 苛立ちを隠せなかったことも、裸の心まるだしで、ぶつけてしまうこともない、そんな時間をひとりで過ごしている。
 
 さみしくも、おだやかに時間が流れていく。

 あなた、が教えてくれた曲。
 そのひとつを聴いてたりもして、。

 「ツキミソウ」
 Novelbright(ノーベルブライト)の楽曲。

動画↓。Novelbright 「ツキミソウ 歌詞付」5分17秒

 月見草(ツキミソウ)は夜に咲き、朝に散る可憐な草花。
 花言葉は「ほのかな恋」「移り気」。 

 新居で暮らしてからの道ならぬ恋は、終幕となったわけだが、。
 朝の光が注ぎはじめる時刻になったら、
 心が浮きたつからと、
 夜も早く寝ていた日々がもう懐かしいくらいなのに、
 それらの時刻になると、いまだに時計をみつめてしまう。

 朝、あなたが家の用事を済ませてから、こちらへと、、
 訪れてくれた時刻だと、なおさらに。

 かなり未熟な子どもっぽい性格、
 そんなやつの心と、
 あなたは感情がぶつかる時間が増えていき、
 もつれた揺らめく想いをほどく時間さえも呑みこんでいくと、、
 もう切りはなすことしかできない、。
 そんなことを諭してくれたみたいに。
 訪れてくれた時刻、
 住居前の駐輪場に自転車を停めることはなくなった。

 眠れぬ夜がつづいたり、朝の光がそそぐ時刻には、
 然るべき、今現在の状況を、
 ・・理解していても、
 切ない痛み、を存分に味わえる。

 若き時代、夢見るように過ごしたことを甦らせるようにも、
 四半世紀前の追憶へと、誘われて、。
 
 恋人で詩人だった亡き面影、との日々、
 彼女の寝顔をみつめた日のことを、
 小鼻をひくひくさせて、猫のように眠ってた。
 ・・儚くて、
 きっと、ずっと、、
 そんな
 永遠、をみつめた場面のひとつ、を
 ・・いとおしく、。

 けして、かさねたかったわけではないのだけれど、、
 出逢えた。
 夢の、つづきみたいに、。
 
 花の写真を撮影する女性(ひと)、
 そんなあなたと、仲よく過ごせたから。

 顔を近づけてみつめていると、
 その表情が年齢から感じられないくらいに
 あどけない少女のように映りはじめることも、
 忘れない。

 みつめているだけで、
 しあわせなひととき、も。
 たくさんの場面のなかで、
 あなたの、
 猫みたいに、
 鼻がひくひくする癖も、。
 きっと、ずっと、。

 孤独が孤独に寄り添うように、いい時間を奏でたから一歩ふみだしてしまった。
 正しさも、できるだけのあれこれを放り出しても、
 かなり未熟な子どもっぽい性格、になろうとも、
 あたたかく、やわらかな風をそそぐように、、 
 あなたを笑顔にしていけたらと、
 
 それだけが、よろこびであったはず、。
 だけど、、
 笑顔になってくれることへの想いが、
 あなたを苦悩へと追い込んで、抱えられない現実との距離ができていくことにも、、
 罪悪感に責めたてられ、被害妄想的に苛まれて、日々をかさねていくだけに、、。
 
 夢中になって、むき出しになった裸の心で、
 ぶつけてしまう、想い、
 そうあればあるほどに壊れていく。
 
 過去でも未來でもなく、今現在を、
 そのひとときだけを刹那的に過ごすことで、。

 どんなときでも、
 足りない時間を精一杯過ごせるように、距離を意識して互いの気配がつながるだけで満足できていたことも、
 やがては、
 それ以上をもとめてしまうことに慣れていくと、
 信じていたことさえも、ゆれてしまう。
 
 それなら、
 切なさも、哀しみだって、
 優しくはない嘘でさえも、
 包み込むように。
 ただ、許される時間のなかで純粋に寄り添い過ごしつづけられたら、よかったのに。
 
 足りない時間に苛立ち、
 足してはいけない想いを我慢していくことが、
 いつしか、怒りの感情へとそそがれていくから。
 
 それを恥じたところでも、
 かなり未熟な子どもっぽい性格、が
 年齢関係なく、ゆがんでは生まれて、わかりやすく拗ねるだけのこと。
 眉間にしわをよせて、
 笑顔とは程遠い表情で話し、
 感情ぶつかるのが、当たり前になっていく、
 
 そんな時間のために捧げなければならないもの、その大きな代償の数々、
 あなたがそれまでに育み、慈しんできた世界での生涯からすれば、
 あまりにも尊くて、、。

 「あたしはやさしくないよ、」
 と、いつも言ってた、あなたは、
 
 そう言いつづけることが、やさしさなのかもしれない、あなたにとって。
 
 かなり未熟な子どもっぽい性格、
 そんなやつとの気楽に過ごせてた時間だけであれば、キツイ言葉を吐き出しながらも、
 あなたらしい、
 笑顔、がいっぱい生まれてた世界ではあったはず、。
 俺(詩人)のバカでアホなところとかが、じつは安らぎをあたえていけてたのか、どうかまでは、
 まぁ、しらんけど。
 
 いがみあって口論すると、
 ひねくれて捉えて、ズケズケ言いたい放題にボロカス言われるんが、すごく腹立つとか、、
 あなたはよく言ってきてたけど、
 そこらへんは、
 あなたこそも、出逢ったはじめのうちから相当にひどいことも言ってきてたから、、
 おたがいさまだったし、(笑)。

 でも、そんなあなたが、、
 ズケズケ言わないようになってた日があった。
 ふたりが、、
 気難しい表情にならんようにと、
 おだやかにいっしょに過ごしたいって、。
 そんなことまで、言って。

 そそ、あれは、
 道ならぬ恋は、終幕となる、
 それよりほんの何日か前の、ある日。

 あなたの言わないようになってたときの無口さと、
 ズケズケ言いたい放題な、険悪な場面で、
 ボロクソ言われるのがウザくて黙りこんでたときの、あなたの無口さとは、
 全然ちがうことにも、
 今さらながらに気づいたわけで、、
 そして、

 ああ、そうか、あの日で、、
 と。
 
 もうあなたは、自分が在るべき世界へと戻って行ったのが、いまならわかる。
 
 そのほんの何日かだけのあいだ、
 言ってた。
 夕方、帰宅するとき、
 
 「今日、おだやかにすごせたね、」と。
  
 「こんな日がずっとあればいいのにね、」とも。
 
 うれしそうに笑ってた。

 いつだって泣いたように笑う、あなたの笑みではあったけれど、
 その日は、

 眼差しは泣いたままでも

 やわらかな風に包まれたように、微笑む。
 そんな笑顔、
 
 その表情からは言葉なんていらないと、
 表現すらできないくらいのものが、
 純粋無垢に映えていた。

 ああ、そうか、
 あなたは、あなたが在るべき世界に戻って、
 もう、いなくなるってことを、

 笑顔で伝えてくれてた。
 
 そそ、
 あなたは、あなたが本当に在るべき世界へと、。
 
 やわらかな風に包まれたように、微笑む。
 そんな笑顔、

 あの日々、だけに映して、
 かなり未熟な子どもっぽい性格、
 そんなやつの心にも刻みつけていく、
ってことを。
 
 そんなやつと、あなた。
 ふたりが知っていたはずの、
 
 あなたはもういない、世界へ、。

 きっと、ずっと、。

 本当の気持ちで話したり、
 好きなことをしたりできない世界、
 それが正しいのなら、

 世の中は矛盾で満ちていて、
 正しく生きようとしても、
 その正しさを見失ってしまうこともある。

 光が強く当たれば当たるほどに、
 心の影は色濃く映しだされて、
 
 孤独は深まっていくのかもしれない。
 
 深夜に書棚から、
 そのひとときにあった本をそっと手にとり、
 ページを手繰っていく感触も、
 そんな風に、
 心に浮かぶ景色のなかに、
 面影を探して、
 いつまでもみつめつづける時間も、
 
 孤独であればこそ、力をみなぎらせる。
 生まれかわった心で、
 新たな世界へと、踏み出していくためにも、。

動画↓。Novelbright 「 ツキミソウ [Official Music Video]」5分17秒



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