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須磨水族館とエコーズのZOOと短編小説の話

今朝のNHKあさイチで、須磨水族館がリニューアルしたと知った。須磨水族館!懐かしい!(今は神戸須磨シーワールド)

大学の4年間を枚方市で過ごしたが、愛媛から関西に移った時、一番驚いたのが、他県に容易に移動できることだった。愛媛県は横に長く、縦方向には四国山地がそびえ、他県に行く=旅行を意味していた。

しかし枚方市からは、京阪電車ですぐに京都へ行けるし、梅田から阪神電車に乗れば兵庫の甲子園球場にも日常の延長で行ける(当時私は大の阪神ファンだった。そう、吉田監督・21年ぶり優勝の頃である)

特に神戸、という地名に、田舎出の私は特別なものを感じていた。こんな自分でも(当時のドラマみたいに)何か特別なことが起こりそうでワクワクした(実際にはそんなことないけど)

そんな私にも初デートのチャンスが巡ってきた!同じバイト先の男の子、気も合うし話も合う(電話で何時間でも話すことができた)。二人で須磨の水族館に遊びに行こうとなった。憧れのスポット神戸の、しかも水族館デート!テンションはダダ上がりである。

行きの電車でじゃれあう二人を、向かいに座っていた熟年夫婦がニコニコしてみていたのを思い出す。内心(とはいえ、私たちは恋人同士じゃないんだよなぁ…)と思いつつ。でもきっとそう見られているだろうな、ということに嬉しさも感じつつ。

楽しい1日を過ごして枚方まで戻り、川べりの土手、エコーズのZOOを、身体をぶつけ合うようして歌いながら帰った(彼もエコーズファンだったのだ)

その後見事に玉砕するのだが、あの日の親密さはなんだったんだよーと涙に暮れたものである。

ということで、須磨水族館は私の特別な場所となった。滅多なことでは行かないし、特別すぎて私は、短編小説まで書いた(水族館のある港町で、流れのサックス吹きの少年と、地元のギャングの女である少女が恋をする物語である。いかにも20歳前後で書きそうな話だ!)

神戸須磨シーワールド、いつかだんなと行ってみるか笑

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