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みきみきつんぱかるていは

 『みきみきつんぱかるていは』は僕が幼稚園とか小学校低学年の時に流行っていた謎の言葉だ。この謎の言葉を実際に使っていた人もいるだろうし、なんのことだかさっぱりと言う人もいるかもしれない。

 『みきみきつんぱかるていは』と言われたら続けて『YESかNOか半分か』というこれまた謎の疑問が投げかけられる。どの選択肢を答えても不正解で、質問されたら最後。変態扱いをされてしまう。

 以上の内容を理解できる人はきっとこのような場面に遭遇したのだろう。

 一応説明すると、謎の言葉を反対から読むと『きみきみパンツ履いてるか』ということらしく、NOと答えると履いてないという解釈をされて、半分だとバカにされて、YESだと『反対から読むとNO』という意味のわからない解釈で結局履いてないという解釈になる。

 そもそも、逆から読んだら『履いてるかパンツきみきみ』となるはずだし、なんで反対から読むというルールがいきなり出てくるのか皆目見当が付かない。子どもの遊びだからそういう理論的な話は通じないことは分かってはいるが、もう少し言葉遊びの質を向上させてほしいと感じる。

 また、『手袋を反対から言って』と言われて『ろくぶて』と答えてしまうと6回殴ってほしいという謎の解釈をされてしまう。今でもこういう文化が残っているのか分からないが、もし続いているのならよほど言葉遊びのジャンルが欠損しているのだろう。

 これらの言葉遊びは一方的で傲慢である。他人を揶揄いたいとか、自分が優位に立ちたいという欲望がダダ漏れだ。だがそれぐらいじゃないと子どもの心は掴めないのかもしれない。

 みんなの共通認識として存在していて、誰が作ったのかわからない謎の言葉を大人になっても忘れずにいたい。

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