『最近シスゲイメンに助けられている理由、また助けを求めにくいのは、なぜか(研究ネタ帳20)』
夏にトランジションを開始して、日本のレズビアンの友だちに一斉に距離を取られた時、あまりのスタンダードな反応に驚いたし、しんどすぎて、ものすごく病んだ。すでに2023年だったし、私がトランスジェンダー研究やってるのは90年代からで、皆んな、それを知っていたのに、と。
なんだけれど、そのことを、すっかり忘れていた。最近、助けてくれるのがシスゲイメインなってきているのに、そうかそれって典型だったわと、やっと気がついた。なんで、やっとだったかって、すでに2024年なのに加えて、ここは北米なんである。またしても、80年代かよ、である。自分でもひく。
それに対して、私が男性方向にトランジションしてるからだと言われて、ともかく理由をもう少し考えてみた。もちろん、もうちょっと歴史的に起きてきたことを踏まえて、理性的に振る舞ってもらえないかな?とは思う。
手始めに、「今日の夜泊まるところがない」と私が言った時に、誰が危ない目に遭う想像をして危機感を感じるか、の問題であると思う。しかし、この点は、それだけで複雑だ。
1
まず、一方で、女性なら大変だけれど男みたいな何かなら、女性よりは何とかなると女性は思うのかもしれない。他方で、男性は、特にゲイは、男性から酷い目に男性が遭うと酷いことになる、のに敏感だから、私のことも助けたくなる、ということなのかもしれない。
2
女性は、レギュラーに危ない目に遭っているから、私に対して、ある程度の自業自得感も覚えるのではないか、とも思う。男性が酷い目に遭うのは、現実とは異なってもイレギュラーだとされているから、シスゲイメンには、自業自得という感じがしにくいのかもしれない。
3
女性は、結局誰か助けるに違いないと、いつも助けを求めると誰かに助けてもらえるという経験をしているので、それなりに楽観的なのかもしれない。つまり、女性は、相対的にであれ、そもそも助けを求められている割合が高い、ということ。男性的な人の方が、圧倒的に他者に助けを求めるのを苦手としている、と思う。
今回の引っ越しに関しても、荷物の処分や移動に関して、助けをあんまり求められなくて、それは、一度、テクストで頼んでも無視されたでのでしんどくなったのもあるけれど、私の場合には、過去にそういうことになることが多すぎたすたので、しんどくなっているだけだと自分でもわかる。つまり、ここでは、それなりに助けれもらえる。
ここは日本ではないし、嫌な目に遭いまくっていた2年住んだ家とも違い、車出してと頼めば、出してくれる友だちは、実際に結構いると思う。そういうことこそ、SNSで頼めばいいのも分かっている。やっている人たちを見かける。
もちろん済んでいた長期間、嫌な目に遭っていた家で、家主がもう一人のルームメイトのことは、必ずと言っていいほど、飛行場やフェリー乗り場に送り迎えするのに、私にはしないので、それを思い出してしんどい、みたいなのはある。しかし、それだけではなくて、断られるごとに、心が折れそうなくらい、しんどくなっていて、もう断られると折れそう、なんだと思う。日本の人たちに、断られすぎてて、こちらで助けを求める力を、ものすごく奪われてしまっている。
(よく頼み方が悪いとか、頼み方が分からないんだと言われるけれど、頼む気力を無くしてしまうほど、頼んでも叶わなかった人生で、もう辛い。ドネーションも同じ。そうして、どんどん苦しくなり、力を奪われていく。
単に、その時その人が無理だったから出来ないと言われた、という以上の経験が多すぎた。安請け合いされて、酷い目にあってきたのもそうだし、やっぱり出来ないと言われたり、批判されたり。)
私のシンクロは、私に何回も、あのことはあの人に頼んでみなと言った後に、「〇〇は正直だから、出来なかったら出来ないと率直に言ってくれるから大丈夫だよ」と付け加えていた。きっと、同胞には共通の悩みなんだろうな、と思う。
日本でも此処でも、周りに、困った時に人に何かを頼めない、という人がたくさんいるけれど、前に投稿した「単品行動」と同じ要因によっているように思う。男性や男性的な人に多いのは、ニューロダイバーシティとの関連に違いない、って予測している。
一人で何でもかんでも考えたり、確かめたりするの、しんどいから、誰か関連事項を研究テーマにして、結果教えて欲しいです。ぜひ、よろしく。
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