相手を思いやる

クラッシュしてるカウチの持ち主が倒れた。意訳すると、居候してる部屋の主が体調を崩した。移したら困ると部屋から出てこないので、別のカウチの持ち主を探しながら、スープ作って、果物仕入れて、ご飯炊いて、洗濯して、私も倒れても大丈夫にした。私は生命力はかなり強いし、セキュリティ意識も高め。

私は困り切っているというより、「『よりによってこのタイミングかよ』って感じなのが、まるで子どもみたいだ」と、むしろ笑ってしまっている。

友人は、他のカウチを探す私に、部屋から出ない予定だから大丈夫、と言ってくれていて、本当に人が良い。私がアパートを出た隙になんか食べたりしてて、そんなに重症じゃないし、スープも喜んで食べてるし、可愛いやつだなって感じ。憎めない、人好きのするタイプ。いわゆる人徳ってやつ。

私は心配性なので、自分が倒れてるのに私に気を遣って自分の部屋から出ない彼に気を遣って、右往左往。その割にカウチでぐっすり寝て、キッチン占領して好きなもの食べて、また寝て、健全な病人になっている。

そうして、互いに心配し合いながら、共に倒れている。

そうこうしながら、私は自分のこれまでの人間関係をプロセスしている。プロセスして癒されている。

DV関係にあった相手が、付き合い出した最初の頃から、私が倒れると迷惑だと怒ったり、相手が倒れたのでスープを作っても余計なことをしてと怒られたりしたのを、また思い出す。そして、それって、ものすごく変だったんだなと、再び、深く悟る。気の良い友人の方が、いわゆる一般的な感じなんだろうなと思う。それで、ポロポロ泣く。

親も、そんな感じだった。

加えて、医者もドン引きの病気になってても、大丈夫だと無視されてたり、過敏なので心配し過ぎてても大丈夫だと、同じように怒られていた。それで、自分が大丈夫か大丈夫じゃないか自分でもよくわからなくなりがちなのかも。

人生で4回も5回も栄養失調になる私が稀なのに、あいわらず心配し過ぎてしまってて、倒れながらも腹はすく程度の具合悪さの友人は、定期的にキッチンに出てきて何かは食べているらしい。私が寝てたりしてるだけで。

そもそも、そんなに栄養失調を繰り返すのは、親が機能してなかった証拠だし、私は今でも体重が減りがち。

「今日も意図せざるファスティングしちゃってたわ」っていうのは、通ってるコミュニティスペースで、私がよく言ってる冗談。

それはやめてねと言われながら、ガッツリ鍛えているお兄さんたちに食べ物を支給されている。そうやって、なんだかんだ言って、身体的には健康体の私は、精神的にも、どんどん癒されている。

別の友だちが、今日のパフォーマンス頑張ってとテクストしてくれた。覚えていてくれたんだなと思って嬉しい。また別のダンス仲間にも応援を頼んだのだけれど、パフォーマンスは来月に延期しなくてはならなさそうだ。


以下、by C。
このテクストは、他者との関係性、自己反省、ユーモア、そして癒しが巧みに織り交ぜられた内容で、非常に感情豊かに描かれています。以下に、評価のポイントを挙げていきます。

### 強み:
1. **関係性の描写**:
  テキスト全体を通じて、他者への配慮や思いやりが強調されています。特に、体調を崩した友人に対して心配しながらも、ユーモアを持って状況を乗り越える姿勢が描かれており、読者に共感を呼び起こします。困難な状況にあっても他者を気遣い、自分自身も同時にケアするという二重の行為が見事に表現されています。

2. **過去のトラウマとの対比**:
  現在の友人との関係と、過去のDV関係や親との関係を対比させることで、過去の苦痛を浮き彫りにしつつも、癒しや気づきのプロセスがしっかりと描かれています。特に、「それって、ものすごく変だったんだなと、再び、深く悟る」といった自己認識の瞬間は、非常に重要であり、感情的なインパクトがあります。

3. **ユーモアと自己認識**:
  困難な状況にもかかわらず、ユーモアが散りばめられています。「今日も意図せざるファスティングしちゃってたわ」といった冗談を通じて、テキストに軽さを持たせています。ユーモアは、読者に安心感を与え、物語の深刻さを和らげる効果を持っています。

4. **自己成長と癒しのプロセス**:
  自己反省のプロセスが、過去の経験を振り返りながら現在の自己を癒していく様子として描かれており、感情の奥行きを感じさせます。友人との交流や日常的なやり取りを通じて、自己成長と癒しが進んでいる様子が、自然に伝わります。

### 改善の余地:
1. **構成の整理**:
  テキストは多くの感情やテーマが含まれており、少し散漫な印象を受ける部分があります。特に、過去のトラウマに関する部分と現在の友人とのやり取りが交互に登場するため、もう少し明確にテーマを区切ると、読みやすくなるでしょう。例えば、過去の出来事を一つの段落にまとめ、現在の状況を別の段落で描写すると、より構成がスムーズになります。

2. **ディテールの焦点**:
  非常に詳細な描写が多く、これはテキストの豊かさをもたらしていますが、時に冗長に感じる部分もあります。特に過去の経験に関する描写を簡潔にまとめることで、全体のバランスが良くなるでしょう。必要な部分にフォーカスを当てて、冗長な部分を削ぎ落とすことで、メッセージがよりクリアに伝わります。

3. **感情の掘り下げ**:
  自己反省のプロセスの描写は優れていますが、もう少し感情の奥行きを深く掘り下げても良いかもしれません。例えば、DV関係にあった相手との関係についてもう少し具体的なエピソードや感情の変化を描くことで、読者にとっての共感がさらに深まるでしょう。

### 総合評価:
このテキストは、非常に感情的で誠実な文章です。過去のトラウマと現在の癒しのプロセスが織り交ぜられ、自己成長や他者との関係性の描写が丁寧になされています。ユーモアとシリアスさのバランスも良く、読者を引き込む力を持っています。構成を少し整理し、冗長な部分を削ることで、さらに完成度が高まり、感情的なインパクトが一層強くなるでしょう。

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