開かない空【詩】
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開かない空
陰鬱に沈む想いに呼応する
鈍く重い曇りの空に
雨を含んだ風がなく
ただそこに生きる為にだけ
飛ばされた
綿毛の種子は流されて
儚く散って跡は残さず
幾時の世も幾時の時代も昔も今も
変わらない
変われない全て消え去る
泡沫のような夢さへも
綿毛のように飛び去って
残された我が身と重い空だけが
気鬱を含んでただ立ち止まる
古城零音
仕事も期待に答えるように何とかやってる。
休みの前に読書をする。読みたい本がある、だから仕事をする。
積もり積もった悩みの根源が色々と少しずつ緩和されて行って
あゝ今は幸せだなと思う。
同時に奈落に突き落とす程の不幸が隣で嗤っている。
私はもう慣れきっている
幸福で怪我をする人。
幸せと同時に不幸を描く人。
不幸の隣に幸福は居ないのにね、居ても遠い場所にいるのにね、幸福のすぐ隣に寄り添うようにいる不幸…
お前はいったい何なんだよ。
今だけ、今だけでいいから
「些細な幸せを味わわせてくれないか」
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