勤路記35.フワリとした勇気
フワモフとした植物が勤路沿いにうごめいている。スモークツリーというらしい。
私が子どもだった昭和時代は目にすることのなかったケモノみプランツ。
フワフワと無防備に風に揺れる姿を触らずにおれるか、と時々すれ違い時にこっそり撫でている。
先日は私の前を歩いていた男性も、少し道の端に寄ってんなーと思っていたら手の甲にフワモフをさらりとあてて歩いて行った。
わかるー
ガッツリ触るのはちょっと恥ずいけど、触らずにおれるか、だよねー。
どうせ触るなら犬を愛でるように両手でワサワサと撫でまわした方が堪能できるんだろう(犬はコワイでそんなことしたことないですが)、けど大人になるとけっこう勇気いる。
今日こそ立ち止まって触ろうかと思っていたら、登園中の男児とその父親の先客がいた。
「ふわふわだねぇ」と言い合う2人を邪魔するわけにもいかないですしね、とわたしの小さい勇気は良い言い訳を得て、また次回に回すことにした。
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