看病週間

2024.1.14~3.17まで
日記ワークショップで毎日書いた日記の抜粋をあげています。


今回はインフルエンザがやってきた時期の日記をまとめてのせます!

暗闇にたたり目

2月8日(木)

6時に目覚ましがなるのを止め、いや別に6時に起きなくてもよくない?と思い、意思を持って30分タイマーを入れ寝直した。
プラス30分の睡眠は「毒にも薬にもならない」という感じ。
次男がめずらしく寝坊しているが学級閉鎖だもんなと寝かせておく。

次男が起きてきたと思ったらトイレに行って「二度寝二度寝」とウキウキ階段を登って行った。
いいなぁ。

まだ少し雪が残っている。

11:00〜13:00会議、また最後は目がシパシパした。
哲学っぽくなる話は誰かがぐいっと荒々しくまとめないと終わらない。

前段階の社内関係者ミニMTG中、来期予算の話で社長に意図がうまく伝わらず、だからこれはそれを踏まえて、と一生懸命話しすぎて涙が出てしまった。不覚。こんな25歳、初めてのプロジェクトがんばります!みたいなムーブ、もうすぐ45(しじゅうご)ぞ。
癖みたいなもんなんで気にしないでください、と伝えると先ほどまでと同じ調子だけど幾分視点を変えた経営者としての考えを話してくれた。いい人だなと思った。
同席の店長もなぜかもらい泣きしていて、いいやつだな。

「予算は意思」心の机に彫刻刀で掘っておこう。

なんと長男のクラスも学級閉鎖!ひぇー

ピンチはピンチ

2月9日(金)

さて、2人の子が勢揃いで学級閉鎖だ。
昼間は2人連れて蕎麦屋に行こうかな、とプランを立てていた夫の人よ頑張ってくれとお祈り申し上げながら朝ごはんの準備をしていたら、次男が真っ赤な顔をして起きてきた。

39.4!これ、アレやん!
続けて起きてきた長男は37.7で微妙…。
久しぶりに病人のいる家になった。

今日は午後3つの会議があって、最後のは月一で関係各社がどっと一同に会するやつ。シュポシュポと夫から長男も38度を超えたやら次男が痙攣気味で「変な感じがする」と繰り返していってるやらLINEがくる。熱さましを飲むよう依頼しつつやべぇなこれは。もし救急車を呼ぶようなことになれば、大人は一人より二人いるに越したことはない。よし、仕事より家族だ、でっかい会議は後輩に託すことにして早めに帰ろうと決めた。
次男が1歳の時に起こした熱性けいれんはこの世の終わりみたいに怖かったし。

次男はだいぶ重症ぽい。ぼーっと空を見つめたり、何か口走ったりしている。
指を目の前でしきり動かしたり指先を合わせたりしているので、どうしたのか聞くと「指が、細くなっていく」と言っていた。え、何それ怖い。
岡田あ~みんも熱を出したときに小人が踊り狂うのを見たと言っていたし、もしかすると特別な何かを見ている人をよく見守った。

夜ご飯は夫土産の鳥海山なめこ(めちゃでかい。きのこの山より一回り以上でかい)と豚の薄切り肉をさっと出汁で茹でたものと、大根おろしと生姜おろしを入れてとろみをつけた餡をうどんにかけた。体の芯からあたたまれ〜。

長男はなんとか全部食べ、次男は短く切ったうどんをスプーンで口に数本運んでやった。
栄養を与えねばならない、と強く思う。
口の端からぶどうゼリーを滑らせ、短く切ったストローでリンゴジュースを飲ませた。
看病だ。

看病記

2月10日(土)

夜中、暖かな小さいものが私の手を触るので目を覚ますと次男のSOSだった。熱が高く眠れないのだろう。熱冷ましを飲ませ、アイスノンを首の下に差し込み、私の冷えた手をおでこにあてる。
時計は3:05だった。熱冷ましは6時間ぐらい効くはずだから朝まではいける。

かかりつけのクセの強い名医に両名ともインフルエンザ判定をもらい「お母さんお父さんも熱が出たりしたらきてくださいね。待ってます!」と力強く送り出された。

外は暖かいようで、行きも帰りもタクシーの窓を開ける。

次男は分かりやすくぐったりしているので薬をもらった。リレンザという吸い込むやつ。品薄になってきてるそうで、確かに小児科の待合室も発熱外来の方だけめちゃ混みだった。

長男は食欲がいつもよりない以外はめちゃくちゃ元気なのに、熱を測ると39度だったりするので、逆にこわい。何か大事な接続部分がスコンと抜けてしまってるのでは?

夜ご飯は鯖を焼いてじゃがいもの煮付けや大根サラダなど。次男にはおかゆと梅干しをしてやる。

元気な時に「一度でいいからおかゆと梅干しが食べてみたい」と言っていたので、ほら、夢の梅干しとおかゆだよと口に運ぶと、なんとかお玉に半分は食べられた。
梅干しを食べてキューっと顔をしかめたのが、生命力っぽくてよかった。

T.G記

2月11日(日・祝)

夜中、今度は長男がうなされている。
熱が出るというのは脳みそにとってどんな状態なんだろう。

かわいそうにおーよちよちと、だいぶでっかくなった長男の背中をさすってやる。高熱でもバインバインと弾ける手触りは頼もしい。

朝、下から子らの声がして、次男のはっきりした声聞くの2日ぶりだなと思って降りるとマリオカートをしていた。元気になったのか聞くと「うん」と答え、その後「お腹空いたんだけど」と言った。健康が戻ってきている…!

鮭を焼いて、お味噌汁と昨日の煮物など。「おかゆは味がないねぇ」と昨夜の感想を今朝述べられた。

いい天気で布団を干して2階の掃除。
向かいのお宅の梅が満開でいい香りがする。
熱のある人が家にいないだけでなんという気の晴れ方だろう。

夜ご飯は数種類のキムチ残り汁を駆使してキムチ鍋。自家製としてはなかなかのスープができた。
長男もよく食べて安心が積み重なる。

明日も休みだ!
神様ありがとう!


わかりやすく子どもが寝込み、大人は伝染らないか戦々恐々とした日々でした。日記WSで「日記が途中で途切れているとドキドキした」とか日記の中でうちの子の健康をお祈りしてくださったとか「日記を通して2回ぐらいしかあったことない人が親身になってくれる」というものすごい心強さをかんじました。

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