勤路記14.ハッピーエンドに分類される日

家を出る少し前に、ビキーと肩から背中にかけて鋭い痛みが走った。
なんじゃこりゃと思い夫に「背中がビキビキいった」と訴えると「ビッキーズか」という返答があった。ビッキーズ、懐かしい。今やよしもと新喜劇の「すちこ」として人気のすっちーがいた漫才コンビ。

ビキビキビッキーズ!という、ビッキーズのお決まりポーズやハッピ姿で客席に飴ちゃんを投げている様子、あの相方どうなったんやろなどを考え歩き始めたが、背中の痛みは胸との間に一点わだかまりのような鈍い痛みを残している。

これは知っているぞ。食道や胃の入り口付近の調子が悪いやつだ。その証拠に不必要なおくび(あえて古い表現)が出る。

身体の不調があると考え事はできないもので、
さらに今日は靴が歩きやすくはなく微妙にくるぶしから下に気を使う。

ビッキーズと食道とくるぶしより下のことを断片的かつ反復的に考えていたら駅についてしまった。

せっかく思い出したビッキーズなので、ウィキペディアを調べると、2007年に解散はしたものの2人が不仲になったわけではなく2018年にはイベントで一夜限りの復活をしたことがわかり、あぁ良かった、と安らかな気持ちで電車に乗った。

ありし日のビッキーズ。画像の荒さが平成初期感

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