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動物と人との共生社会のために私たちができること

松本市内の犬繁殖業者の社長と従業員の逮捕されました。

9月の頭に立ち入りがあり、2ヶ月経ってようやくの逮捕となりました。

この間さまざまにご心配、ご意見、叱咤激励、市は保健所は何をやっているんだ!等々、さまざまな声が上がっています。

【神津の認識】

①今年4月前後で担当組織が変わった 今年3月までは県、4月以降松本市

②保健所の指導には限界があり、犬の所有権を差押えることはできない現実。動物愛護管理法や民法など、動物愛護の視点での法改正を国に求める国民的運動が必要

③市民の立場でにおいても、何らかの違法行為を知った場合、それを放置せず、速やかに保健所だけでなく、警察に通報すること
※違法状態にあるものを放置、受け入れている社会を容認しないという一人一人の毅然とした態度が必要

④疑いの目を持たれることの多い業界においては、積極的な情報開示、施設開放、立ち入りの際の協力的な姿勢など、クリーンな自助努力が必要。

【行政の限界】

今年4月、松本市は中核市になったことで、松本市保健所が新設されました。今年3月までは県保健所(食品生活衛生課動物愛護係)が担当で、今年4月からは市保健所の同係が行っています。

当然、県の保健所からはすべての事務事業、資料が松本市に引き継がれました。

が、昨年度までの担当者と今年の担当者は異なっており、組織も違うわけです。

松本市保健所になって半年ほどでのこの事件の立ち入り捜査がありました。

1000頭もの犬をどうやって保護するのか、見守っていましたが、結局市が保護できたのは21頭であり、大多数の犬が県外に移送され行き先について、行政が把握仕切れていないことがわかりました。

今の法律では、虐待疑いで立ち入りされているのに、捜査調査中にもかかわらず、自由に犬たちを移動することができるのです。

指導が足りない、放置した、保健所(行政)は何やってたのだ?という批判が目につきますし、そのように批判したい気持ちもわからない訳ではありません。

が、行政を批判するだけでは解決になりません。

【市動物愛護行政をアップデート】

松本市長は、市独自の動物愛護に関する基本方針を策定して再発防止に取り組む考えを示しています。

動物愛護管理法や民法など法改正が必要ですし、何をどう変えれば悲惨な虐待を減らせるのか?

動物と人が幸せに共生するため、動物たちがそのいのちを勝手に消費されることなく、しあわせに生きるために、市として何ができるのか。

どのような動物行政が必要か?
これまでの動物行政では何が足りなく、市民のみなさんにはどのようにご協力いただくことが必要なのか?

考えたいと思います。

以下、11月報道記事まとめ。(記録参照のため)

劣悪な環境で多数の犬を飼育し、虐待したとして松本市内の「繁殖場」の元経営者ら2人が県警に逮捕された事件で、今春まで所管していた県が少なくとも9回、立ち入り検査をしていたことが分かった。ただ行政指導をしたことはなく、県はこれまでの対応を検証することにしている。

【写真】繁殖場から保護された犬。全身が毛玉におおわれていた=関係者提供

 県警は、松本市内で「アニマル桃太郎」の屋号で営業する会社の社長だった百瀬耕二容疑者(60)=同市=と、社員の有賀健児容疑者(48)=安曇野市=を動物愛護法違反(虐待)の疑いで逮捕した。松本市の山中にある繁殖場1カ所で犬362匹を虐待した疑いがある。2人は5日、長野地検松本支部に送検された。

 松本市などによると、百瀬容疑者らは市内に計2カ所の繁殖場を設け、計約1千匹の犬を飼育。第1種動物取扱業者登録をしたのは2007年だった。

 県によると、百瀬容疑者が経営していた繁殖場2カ所について、記録が残る17年から今年4月に9回、立ち入り検査を実施。その際、口頭や書面で衛生状態を注意し、書面で注意項目を示してもいたという。ただ、県食品・生活衛生課の担当者は取材に対し、「(県の対応が)必ずしも十分でなかった恐れがある」と答えた。行政指導が可能な基準に関する認識が明確ではなかった可能性もあるとして、県独自の基準を設けて再発防止を図るという。

 また、4月の中核市移行で所管することになった松本市も、9月初めの県警の家宅捜索にあわせて初めて立ち入り検査していた。

 阿部守一知事は5日の定例記者会見で、今回の事件を受けて、県内の一定規模以上の動物飼育業者に対し、立ち入り検査を実施する方針を示した。(高億翔、北沢祐生)
朝日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/42e5ff9033204e6b9a043dc65605d6f9be1675e3

松本の犬虐待疑い 阿部知事「重く受け止める」
2021/11/06 06:03
 松本市の犬販売事業所の前代表ら男2人が動物愛護法違反容疑で逮捕されたことを受け、阿部守一知事は5日の記者会見で「重大な出来事として重く受け止めている」と述べた。
 市保健所が発足する前の2020年度までは県松本保健所が所管していた。県によると、県松本保健所は16年度以降、立ち入り検査を9回実施。適切な清掃や飼育数について行政指導を続けてきた。
 県は、県健康福祉部に職員4人の検証チームを組織。当時の法制度と県の対応を照らし、立ち入り検査の方法や事業者への対応に問題がなかったか検証を始めている。
 阿部知事は記者会見で、県の対応について「改善すべき点があるかをしっかり検証してこれからの対応につなげる」と説明した。

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021110502131
信毎

犬虐待容疑で松本の業者の前社長ら逮捕 劣悪環境で飼育
2021/11/05

 劣悪な環境で多数の犬を飼育していたとして松本市寿北の動物取扱業者が松本署から家宅捜索を受けた問題で、同署は4日、動物愛護法違反(愛護動物の虐待)の疑いでこの会社の前社長・百瀬耕二容疑者(60)=松本市寿北5=と社員の有賀健児容疑者(48)=安曇野市穂高=を逮捕した。

 調べだと、2人は9月2日、同市中山の飼育施設で、健康や安全を保つことが難しい環境に犬を拘束して衰弱させ、病気やけがの犬に適切な保護を行わず、虐待した疑い。
 同署によると、中山の飼育施設ではポメラニアンやフレンチブルドッグなど450匹余りの犬を確認した。全ての犬に皮膚炎や白内障などの病気やけががあり、58匹は外見で明らかに異常がわかる状態だったが適切な医療を受けさせていなかったとみられる。362匹には運動の低下や毛玉が重度についたことによる歩行困難、貧血などの衰弱があった。一つのケージで複数匹を飼うなど狭い飼育環境も見られた。
 会社の飼育施設は寿北にもあり、同署は490匹あまりの犬を確認している。引き続き調べていく。
 一連の問題は、6月、松本署に情報提供があり、9月2、3日に飼育施設や会社事務所の家宅捜索が行われた。松本市保健所も同時に立ち入りを行い、同所が会社から引き取った犬21匹は市民らへの譲渡の準備が進んでいる。会社は残った犬の大半を埼玉県の保護団体に移し、現在は寿北の施設に100匹弱が残るのみとみられる。会社はこの犬も県外団体に移し次第、施設を廃業する意向を示している。(市民タイムス)

多数の犬を劣悪な環境で飼育し、衰弱させるなど虐待したとして松本市でペット販売などを行っている会社の元社長らが警察に逮捕されました。

逮捕されたのは松本市でペット販売などを行っている会社の元社長で自称会社員の百瀬耕二容疑者(60)と従業員で安曇野市の有賀健児容疑者(48)です。
警察によりますと、元社長らは松本市中山の飼育施設で多数の犬を劣悪な環境で飼育し、衰弱させるなど虐待したとして動物愛護法違反の疑いが持たれています。
警察は2人の認否を明らかにしていません。
警察によりますと、中山の施設にはおよそ450匹の小型犬がいましたが、処理されていないふん尿が大量にあり、1つのケージの中で複数が飼育されるなどしていて、このうちの360匹以上が衰弱し、中には失明したり、腹部に傷があった犬もいたということです。
元社長らは市内のもう1つの施設でもおよそ490匹を飼育していたということで、警察は2人から話を聴くなどして飼育の詳しい実態を調べることにしています。
松本市などによりますと、元社長らが運営していた2つの施設にいた1000匹近い犬のうち20匹あまりは市の保健所が引き取り、これら以外の大半は埼玉県の業者に移っているものの、一部は市内にある元社長らが運営している施設にいるということです。

【逮捕前に元社長は】
元社長の百瀬容疑者は逮捕前、取材に応じ、「とにかく従業員が4、5人くらいの時期もあり、経営していて大変だった。これはどんどん人を入れないといけないと思い求人をかけた」と飼育する犬の数が増える中で、人手が足りなくなり、十分な世話ができなかったと説明していました。
また、多くの犬を飼育するために別の施設を建設しようと土地を探しましたが、すぐには見つからなかったということです。
そして、「食事を与えることで精いっぱいで、十分な手入れをしてあげられず、かわいそうなことをした。自分がやったことなのでしっかり受け止めて、償おうと思っている」と反省した様子で話していました。

【元従業員は】
元社長らが逮捕された松本市のペット施設にかつて勤務していた元従業員が取材に応じ、ふんなどが山積みになるなど施設の劣悪な状況を証言しました。
この元従業員は、当時の状況について、「施設内部ではふん尿が山積みになっていた。死んだ犬は、ふんが入った袋に入れられて燃えるゴミとして捨てられていた」と証言しています。
元従業員は何度か保健所に相談しましたが、「『これで大丈夫なんですか』と聞いたら、『次までにきれいにするという約束をもらったからOKです』と返ってきた。あの状況で大丈夫とする神経がよくわからない。掃除や爪切りをもう少し細かくやりましょうという注意程度で終わってしまった」と話し、その対応に疑問を抱いたということです。

【松本市長は】
元社長らが運営するペット施設を管轄する松本市の臥雲義尚市長は会見を開き、「刑事責任を問われることになったことを重く受け止めている」と述べました。
また、今回の事件を受けて、市内におよそ90か所ある動物を取り扱う事業所について、今年度中にすべて立ち入り検査をして適切な指導を行うとともに、市独自の動物愛護に関する基本方針を策定して再発防止に取り組む考えを示しました。(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20211104/1010020425.html

松本の犬虐待疑い 阿部知事「重く受け止める」
2021/11/06 06:03 長野県 政治 主要
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 松本市の犬販売事業所の前代表ら男2人が動物愛護法違反容疑で逮捕されたことを受け、阿部守一知事は5日の記者会見で「重大な出来事として重く受け止めている」と述べた。
 市保健所が発足する前の2020年度までは県松本保健所が所管していた。県によると、県松本保健所は16年度以降、立ち入り検査を9回実施。適切な清掃や飼育数について行政指導を続けてきた。
 県は、県健康福祉部に職員4人の検証チームを組織。当時の法制度と県の対応を照らし、立ち入り検査の方法や事業者への対応に問題がなかったか検証を始めている。
 阿部知事は記者会見で、県の対応について「改善すべき点があるかをしっかり検証してこれからの対応につなげる」と説明した。
(信毎)

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021110502131