見出し画像

旦那と遠距離生活する話

みなさんこんにちは、えめ助です。
今日は旦那との普段の生活をちょっとしゃべろうかなと思います。

旦那は今も昔も海の男で、高校卒業して海上自衛隊に入隊、潜水艦に乗り7年ほど働いて私と生活するために転職しました。
新しい職に何を選ぶのかな〜と思っていたら持ってきたのはなんと内航船のお仕事!
旦那曰く「上船歴あるし海技士取れば(※船に乗って働いた一定の年数がないと海技士試験に受験できる資格がそもそも得られません。この段階で旦那は潜水艦に乗っていたので受験資格がありました)自衛隊時代の給料が初任給でもらえるならここしかない」とのこと
いやおめ〜ふざけんじゃね〜よ馬鹿なのか?馬鹿なんだろ???
船に乗るということは家に帰って来ないことだとわかっていたので、かなり嫌がりました。
それでも旦那は半年無職の間に海技士の資格を取得し、自分で船限定の合同説明会に行き、その時点では大手だから受けてみただけ、と笑っていた会社に内定が決まりました。
私が幼稚な駄々をこねている間に旦那は着実に私から離れる道を進んでいたのです。
ああ、この人は私といられなくても別にどうでも良いんだ、と。漠然とそう感じていました。
その頃ちょうど2度目のお付き合いを始めて1年が経ち、複雑な心境のまま記念日を祝いました。
どこまで一緒にやっていけるのだろうか、今までの遠距離だってずっと辛かったのに、今度は一体いつまで辛いんだろうか、なんでこんなに辛い思いをしないといけないんだろうか。
でも、もう決まってしまったことをいつまでもグダグダ言う女にはなりたくない。
そんな率直な想いを全部書き殴った手紙を用意しました。本当は帰ってから読んで欲しかったんですが「今読んだら返事を今から書く」と言われて渋々目の前で読むことを許可。
その時帰ってきた返事の一文がこれです。

「船の仕事になるので、えめ助を置いていって大丈夫かどうかがとても不安です。心配しないでもやっていける強い女性になって欲しいなと俺はとてもとても強く願っているので、お互いに頑張っていこうね。
帰ってきたら甘やかしてあげられるようにするからね」

今でもメモ帳一枚で慌てて書いたこの手紙は肌身離さず持ち歩いています。
読むたびに、不安なのは私だけじゃなかったんだと勇気をもらえます。そして強い女になろう、という決意も同時にみなぎってきます。

あれからもう1年半、大手とはいえ非常にブラックだった会社からもう一度転職して前よりは少しだけ給料も上がりうまくいけば月に3〜4日は家に帰ってくることができるようになりました。
携帯での連絡を億劫に思うタイプだった旦那はいつからか起きた時に「おはよう」とラインを入れるようになり、気づけば毎日通話するようになり、必ず電話を切る前に「愛してるよ」と伝え合ってから通話を切ります。姿が見えない分言葉はもっと大事になるし、姿が見えないからこそ明日どちらかが死んでも悔いがないように、喧嘩しても最後は愛を伝えます。だからきっとそこらのカップルよりも愛してるよのやりとりは多い自信があります。

始まりから今までずっと遠距離恋愛で辛くならないか、とよく聞かれます。同じように船乗りの彼女をしている子に辛くならないコツを聞かれた事もあります。
そのぐらい、きっと私は側から見れば強い女になれているのだと思います。
もちろん辛くないわけないし耐える方法があるわけでもないです。
みんなに言ってますが、私は耐えているわけじゃなくて現実を受け入れただけ、辛いけど別に時間が止まっているわけじゃないからいつかは帰ってくると、その期待を胸に毎日辛うじて生きているだけです。

旦那が毎日帰ってくる仕事が羨ましい、と思わないわけではないです。
でも結婚しても何も変わらず幸せに生活できているのはこの距離があるお陰なのかなあ、とも思います。
遠距離恋愛で辛い!と思う全人類はRADWINPSの「遠恋」を聞いてください。きっと少しだけ今の気持ちも楽しめるようになるはずです。


それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?