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韓国の田舎を旅する方法〜慶尚北道チョンソンの農家さん〜

さて、ホストと奥さんの事をなんと呼べばいいものか。
韓国では目上の人に対して「名前+さん」と言う呼び方は失礼な行為です。
エスターはホストの事は「ホスト」、奥さんの事は「あの〜」とか言ってごにょごにょ誤魔化しながらハッキリと呼ばないスタイルらしい。
アイリーンは「Mr.キム」「Mrs.キム」
私はどうしようかと考えた結果、二人がお互いをそう呼び合っているので「アジョッシ(おじさん)」「アジュンマ(おばさん)」と呼ぶ事にしました。

朝は7時に起床。
アジュンマが用意してくれた朝ごはんをみんなで食べます。
食べ終わったらアジョッシはアジュンマを食堂まで送り、9時頃再び家に戻って来ます。
その間に3人で朝ごはんの片付け。
その後仕事をし、お昼は食堂でアジュンマが用意してくれるご飯を食べ、再び午後の作業。
夕飯まで休憩し、再び食堂へ夕飯を食べに行く。
ウーフの基本ルールは1日の労働時間が6時間。
大体午前中に3時間、午後に3時間で作業をする事が多いのですが、この辺りのルールは割と流動的です。

2日目の朝は作業の前に隣接する畑を案内してもらいました。

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日本からのウーファーは私で2人目。場所がソウルから遠いので日本人は中々来ないのかな、とアジョッシ。
アジョッシにとって外国のウーフホストと会うのは今回が初めて。
どんな作物を作っているのか、働いている人は何人か、どの国のウーファーが多いのか、ホストになったキッカケなどなど畑を歩きながら質問されたり質問したり。
家の横の畑には白菜、ネギ、カボチャなど一般的な野菜の他に大量の唐辛子、実験的に栽培を始めたゴーヤなどがあり、少し離れた場所にりんご畑、さらに別の場所ではヤーコンを栽培していました。
チョンソンは土地の感じが長野の少し似ていて、実際りんごやぶどうの産地でもあります。

一通り見学をしたら作業に取り掛かります。
乾燥した大量の赤唐辛子のヘタをひたすら取る作業。
一人だと早々に飽きてしまいそうな作業も、みんなで囲んでおしゃべりをしながらだと何だか楽しいので不思議。
なんやかんやであっという間にお昼ご飯の時間になり車で食堂へ向かいます。

食堂は基本的にアジュンマが朝から夜まで一人で切り盛りしていて、昼ごはんと夜ご飯の忙しい時間帯はアジョッシがホールで手伝いに入ります。
忙しいお昼の時間帯に私たちのお昼ご飯まで作ってもらって、何だか申し訳ないな、と言う気持ちで、せめて洗い物だけでも手伝わせて欲しいと言っても自分のリズムが崩れてしまうのが嫌なので大丈夫、とアジュンマは中々厨房に入れてくれません。
私もアイリーンも厨房で仕事をしている人間。
なんとなくアジュンマの言わんとしている事は分かります。
やりとりを見ていたアジョッシが、じゃあお米の用意を手伝ってもらおうかな、と保温器を指さします。
韓国の飲食店は、前もってご飯を蓋付きのすテレンス製の茶碗にギュギュッと詰めて保温器に入れて置き、注文が入ったらすぐ出せる様にしているところがとても多いのです。
とても熱いので軍手をして、「ご飯乗せて!」とトレーの上にどんどん乗せていきます。
ただご飯の用意をしているだけなのに、韓国の食堂で働いている!と言う事実が嬉しくて(ご飯を保温機から出すだけ)「熱い熱い!」とみんなキャッキャ笑っていたのです。







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