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今日見た夢の話

皆様ごきげんよう、魔法少女です。今日の私は餅を作る夢を見ました。

何かのために私は三つ、おもちを作らなければなりませんでした。夢の中の私は大変優秀で、重厚なシルバーのトンカチを振り上げて器用にもちをついていました。
もちの原材料は至る所に落ちているスウェットで、可愛くてちょうどいいスウェットを見繕ってトンカチで叩いていくと、美味しそうなもちになるのでした。

最初の一つは簡単でした。友達が白のスウェットをどこからか持ってきてくれて、私がトンカチを振り下ろしている間にもちを交ぜたりだとか、たくさんのサポートをしてくれました。もちが一つ出来上がると、友達はそれを持ってどこかに行ってしまいました。

二つ目も比較的スムーズでした。適当な緑のスウェットを見繕って、美味しそうなよもぎ餅を作りました。交ぜてくれる人がいなかったので、トンカチを振り下ろしながら自分でこねたりしましたが、やっぱりやっている間にいい匂いがし始めたのは楽しかったです。

三つ目はすごく苦労しました。まず、スウェットが見つからないのです。きっと他の餅つきの人たちが持って行ってしまったのでしょう。私の手元にあるのは夏用のシーツだけでした。しょうがないから臼に水色のシーツを詰めて、重いトンカチを振り下ろします。
シーツは加減が難しくて、布からもちになるまで時間がかかるし、もちになってもいい塩梅でやめなければ直ぐに固くなってしまいます。固かったり、水っぽかったり、布だったりの場所を一生懸命混ぜたのは覚えています。固いもちと柔らかすぎるもちは混ざるのだけど、やっぱり布の部分は混ざらないのでトンカチの裏の釘抜き?の部分で布を引っこ抜いて完全なもちにしました。
二つ目もそうだったのですが、もちは作ったそばから近くにいるおじさんに食べられてしまいます。二つ目のもちはふくよかなおじさんが美味しく食べてくれましたが、今回のシーツの餅は細くて眉間のシワが跡になっているおじさんにひょいと食べられて、さらに濃いシワを作っていました。やっぱりシーツは美味しくないのかしら?まぁ誰かが寝た後洗濯してなさそうだったから…と呑気なことを考えていたら、目が覚めました。

起きた後しばらくはこの夢のことを忘れていたのですが、自室に戻って自分のベッドを見た時にもちにした夏用のシーツが私のものだったことに気づきました。私のシーツを食べた途端、怪訝な顔をしたメガネのおじさんを私は忘れません。

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