大人の皆様ごきげんよう、若造のこずえです。 早速だけれど、この世界には人間の形をしたナニかが潜んでいると思いませんか？ 都市伝説や何かではなくて、比喩的な意味ですが。 どうして泣くのか、なんでここで笑うのか、理解できないまま適当に相槌を打っている方って沢山いると思うのです。人の気持ちがわからない方、といえば分かりやすいかしらね？とにかく、常識はずれの皆様のことを、模倣する人という意味で「コピー」とでも呼びますね。 コピーの擬態精度はまちまちです。見た感じでは結構下手くそで
私は中学から楽器を始めている。所属の部活が強豪だったのもあって、それは随分熱心にやっていた。 毎朝7:00に学校へ行って、朝からパラパラ吹いて、放課後も最終下校時刻の19:00までずーっと練習していた。私は才能があるわけじゃなかったので、その分を並々ならぬ努力でカバーしていたのだ。 そんな調子だから勉強なんて一ミリの頑張りも見せなくって、成績は授業を聞いた分だけのものしか取れなかった。 一方、私の親友は才能があった。何においても基礎練習が大事とされるだろうけれど、センスのある
漠然と、死にたくなった。 それは、あまりに空が綺麗だったから。 それは、吐いた息が白かったから。 それは、何でもない日常に安堵したから。 そこの窓から飛び降りてみるか、海に沈むのも楽しそう、埋まってみるのもありかな、痛いのは、嫌だな。 そう思う日は、決まって自分の今に満足していて、少しの後悔と薄い期待が含まれた小さなラメを、目元で一粒キラリと輝かしてみている。これは悲しいとか嬉しいとかそういうものじゃなくて、多分このキラキラが私をそう言う気持ちにさせている。感情じゃなくて
皆様ごきげんよう、魔法少女です。今日の私は餅を作る夢を見ました。 何かのために私は三つ、おもちを作らなければなりませんでした。夢の中の私は大変優秀で、重厚なシルバーのトンカチを振り上げて器用にもちをついていました。 もちの原材料は至る所に落ちているスウェットで、可愛くてちょうどいいスウェットを見繕ってトンカチで叩いていくと、美味しそうなもちになるのでした。 最初の一つは簡単でした。友達が白のスウェットをどこからか持ってきてくれて、私がトンカチを振り下ろしている間にもちを交
社会の荒波に悩まされている人間の皆様こんにちは、魔法少女のこずえです。今日はエッセイっぽい何かを投げてみるね。 好きなもの、嫌いなもの。 私は派手なものが好きなのです。スクールバッグには大きなファーと人形のストラップを何個か付けて、髪も外巻きにして、厚底スニーカーにルーズソックスはマストです。スカートも2回は折って、足が一番長く見えるように調整します。 可愛くあるための努力は惜しみませんし、遅刻してもつけまだけはしていきます。そんな女の子です。 そして私は嫌いなものが
こんにちは、こずえちゃんです。 好きな焼きおにぎりは味噌のこんがり焼いたやつです。 私という人間 まずは、私という人間について教えてあげましょうね。 私はご飯と物語をこよなく愛する魔法少女です。 これは秘密なのですが、実は街の平和を守ってるのも私です。あなたの街の治安が良いのは私のおかげだと思っておいてくださいね。お代はガリガリくんぐらいで良いですよ。 それと、まだ年若いことだけお伝えしましょうか。 舐められるといけないので詳しくは言えませんが、"少女"と名乗っても違和感の
