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「人」のいる現場マネジメントって?

~「マネジメント理論」で「現場のマネジメント」はできますか?~

管理職になる前又は後に「マネジメント教育」をされることは多いと思いますが、うまくいかないというお話が多いのはなぜだかご存知ですか?目の前に「部下」「先輩」「後輩」「上司」そして「お客様」など、様々な「人」のいる現場では、多様で、曖昧で、個性のたくさんある仲間に対する視点が不可欠です。一般的なマネジメントとの
違いをまずはご確認ください。

「マネジメント理論」と「現場マネジメント」の違いとは?

「マネジメント」
戦争発想の策を中心とした、戦略を立てて、攻撃量を増やすための効率の良い考えが中心。本来「相手」を倒すための方法を考え、実行させるための理論。「量」によって「結果」をマネジメントする。
⇒勝つために、「コマ」を思った通りに動かすための手段中心。
⇒フレームワークを使って、画一的に他者を操作する手法であり、「相手」を倒すための「相手(味方)」も個性は不要。部下は考えなくても、動けば良いので一方的な指示になりやすい
※相手は敵であり、従わせることが中心となる西洋発想(チェスは取った駒は使えない)

「現場マネジメント」
「お客様」は「攻撃相手」ではなく仲間であり、「部下」も手段ではなく、仲間という発想。「相手(部下)=仲間」それぞれの強みを把握して、「相手(お客様)=仲間」からどうやったら喜ばれるかを考えて、うまくいくこと、喜ばれること(質)を数多く提供するための策。お客様・部下の違い(質)に目を向けて、「喜ばれること」「できること」を中心に「行動」をマネジメントする。
⇒喜ばれるために、仲間と共にイメージすること考えること中心。
⇒お客様・部下それぞれの違いを把握し、個々の強みを活かす手法であり、そのためには「部下」の意見・本音など個の魅力を引き出す必要がある。部下にも考えさせる必要があり、自分や周囲の違いに慣れ、「違い」を善さとして活用する技術が求められる。「コタエ」ではなく、共に「プロセス」を考える仲間にすることが求められる。
※相手は仲間であり、協働することが中心となる東洋発想。(将棋の駒は同じ役割で使える)


★不確実な時代のマネジメントは、トップが立てた「戦略」を実行することよりも、個々の現場で、それぞれが「気づき」を共有し合い、その都度考える柔軟性のあるマネジメントが求められます。「マネジメント理論」は経営トップには良いかもしれませんが、「現場」ではそれだけでは上手く行かない時代になっていると理解し、早く現状に合った策を提供できると良いですね。

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