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「不安遺伝子」って?

「不安遺伝子」に着目したメンタルヘルス対策⇒生産性向上へ

メンタルヘルス対策うまくいっていますか?コロナ禍になる少し前に、これまでのメンタルヘルス対策の効果を検証する取り組み内容が発表されました。これまでは「元気がない状態を早期にに発見する」ことにより、病気を防ぐという発想でしたが、それでは健康状態を維持することは難しく管理者の視点をマイナスに向け、通常の状態の部下の観察を疎かにすることがわかりました。そもそもの組織の目的である「イキイキ活躍できる状態」を目指すためのコツをお知らせします。

●通常のメンタルヘルス対策の実施企業では、メンタル疾患による休職者は横ばい又は微増が見られ、減少に至っていないとの結果。(川上憲人著書より)
仮に一度発症した場合も、旧型、新型うつの大まかな違いを把握し、適切な対応をしてイキイキと活躍できる状態に復帰し、再発しない状態に支援することを想定しておくことが必要とされています。


●そこで「もっとポジティブに!」という発想も出てきたようですが、その発想はそもそも「日本人」の特性から考えたものではありません。恐怖や不安を引き起こす不安遺伝子を持つ割合の多い日本人にとっては、「ポジティブに!」「自信を持って!」「自己肯定感を高めて!」と頑張ることの方が、むしろ「イキイキと」に対して遠回りになることもあるのではないでしょうか?(字が下手な子どもにとって、勉強するときに「字をきれいに」と強く言われることは、勉強≒良い点を取ることに対しては、重要ではないし、むしろ余計なことに目を向けるきっかけを作り、自信に繋がりにくいともいえる)

●不安遺伝子を世界中でもっとも多く持つ日本人の特性を活かすには?
  ・自分自身を客観的に、具体的に知ること
  ・不安に感じる物事を、具体的に特定すること
  ・具体的な不安に対策を講じること
  など、「不安が強いこと」を強みとして活かせるような仕組みの方が有効と考えられます。そもそも「不安」という感情は、悪いことばかりでは無く、物事に対しての準備不足・対策不足をメッセージとして感じ取っているものです。肯定的に受け取れば、いち早く不安要素を察知することができる能力があると考えることもできます。さらに「不安」に対する対策の選択肢を多く持たせる
  ことで、徹底したリスクマネジメントからスタートした生産性向上を実現できるといえます。
  具体的に自分の「脳の使い方」を把握して、どこを鍛えることで目的とする行動が可能になるのか、選択肢を増やすところから始める方法を知れば不安遺伝子があるからこその成果も出せると考えています。自分を上手に活かすことが最高のメンタル対策かつ自信に繋がります。


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