見出し画像

採用面接の回答に困ることって?

~採用面接で有効な質問~

最近のよくあるお悩みです。「面接のときの学生さんからの回答が似通っていて判断できない!」というもの。志望動機や自己PRは当然聞いておきたいものですが、「よくある質問」に対しては就職課もしっかり指導していますし、情報化社会ですから書籍やネットでも簡単に「一般的に優秀な回答」は誰でも手に入ると思っておいた方が良いと思います。一つくらいは「持ち味」「価値観」「世界観」が感じられる質問を用意してはいかがでしょうか?

●「何でもよいので実体験について語ってもらえるもの」を問うのもあり
 例えば「学生時代に最も印象に残っている旅行を教えてください?」なども答えやすいです。部活の合宿や、友人との卒業旅行や、一人で何かの体験をしたことなど、実際のエピソードを引き出しやすいです。
さらに「その中で印象に残っていることは?」と続けると、観光地や観光場所についての情報について語る方もおられれば、それについて自分が感じたこと気づいたことを合わせて語る方もおられれば、人とのエピソードについて語る方もおられます。実際に体験したことに対して、質問をしていくとその方が、物事をどのような見方をし、どんなことを感じる方なのかが、把握しやすいと思います。「一つの実体験」に対して複数の角度からの質問を投げかけることで、より考え方の傾向を理解することができます。

●自ら考え、提案、行動の取れる「自律型」かも確認すると良い
 質問に対する回答に対して、さらに質問を繰り返すことで、「そこまで考えたことは無かったことを質問される」という場面が訪れるはずですが、その内容が正しいかどうかよりも、「自分なりに考えた言葉」なのか、「一般論」や「当たり前の返し」なのかも確認しておくと良いです。実際の仕事の場面では、想定内のことや、コタエが決まっていることばかりではありませんが、「自分なりに考えてみる」ということが求められる機会は少なくありません。
自分なりに、他者から問われたことに考えたことを述べるというのは、自分の行動・言葉を俯瞰して見ることができないとスムーズに言葉が出てきません。「俯瞰する力」は相手の立場に立って物事を考えることや、自分の行動を快善することを支える力でもあります。

記憶や高速の処理はAIに任せてどうにかなる時代ですから、「自分で考える力」の有無は重要なポイントだと思います。話しやすい「実体験」を問いかけて、その場での対応を見ることによって、見極める力が今後はさらに求められるものだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?