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鳥啼く声す、夢覚ませ

初めてのnote投稿です。まずは、けさbloggerで投稿した記事の転載から

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新型コロナウィルス(COVID-19)、3年もたてば「思い出」に変わるのでしょうが、今はまだ日本も緊急事態宣言下。一昨日(5/4)には、宣言の期間延長が発表されました。

さて、COVID-19の流行により、何が変わったか。改めて考えてみると、、、

●大きく変わったのは、ホモ・サピエンスの暮らしだけ。
 *自然宿主(ヒト以前に感染していた動物)は不明だが、今はヒトーヒト感染が基本

●医療機関の皆さん、その活動を支える皆さんには、心から感謝。
 あと、高齢者介護を行う方々の心労も、計り知れません。
 (わたし、去年の今ごろは介護ヘルパーの実習をしていましたから、少しは実感としてわかります)

●ほかの生き物については、そんなに変わりなし。

●ただし、今は地層年代でいうと「人新世(じんしんせい)」ですから、地球という惑星への影響はとても大きい。

 (具体的には)
 ・温室効果ガス(主にCO2)の排出量低下
 ・一酸化炭素をはじめとする(ヒトの生産活動から生じた)物質の排出量も低下

出典:BBCニュース「大気汚染や温室効果ガスが激減」(2020/03/20)

そう、地球規模の視点から見れば、生き物としての振る舞いが大きく変わったのは「ホモ・サピエンス」だけ。

その証拠に、と言ってはなんですが、鴨川のほとりで「堅焼きチーズパン」を食べていましたら、右後方からすごい速さで「トンビ(トビ)」がやってきて、ぜんぶ持って行かれてしまいました(涙)。

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幸いケガはしませんでしたが、油断大敵!

あ、そうか。トンビの暮らしも、ちょっとは変わったのかも。

「なんか、鴨川のホモ・サピエンスってこれまで『週末の晴れの日』しかいなかったのに、毎日けっこういるんだなー」という具合に、彼らは彼らで首を傾(かし)げているかもしれません。

トンビのことを考えていたら、ふと、中学校の国語の時間に習った「うた」を思い出しました。

鳥啼く声す 夢覚ませ
見よ明け渡る 東(ひんがし=東方)を
空色晴れて 沖つ辺に
帆船群れ居ぬ 靄(もや)の中(うち)

http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/torinaku.html
*これ、「いろは歌」と同じく、日本語の五十音がちりばめられています。

今までの私たちの暮らしが、ひとつの「胡蝶の夢」(荘子[B.C.369 ?- 286 ?]による寓話)だとすれば、COVID-19は、あたかも啼き渡る鳥のように

・ヒトの皆さん、この機会に、新しい「夢」を描くのもいいんじゃない?

・ヒトは、ことばや図像を用いて「共に描く夢」を作ることのできる、特殊な生き物。その可能性に、改めて目を向けてはどうだい?

…と、私たちに考える契機(きっかけ)を与えてくれているのかもしれません。

不知、周之夢爲胡蝶與、胡蝶之夢爲周與。
”周(=わたし)の夢の中でチョウチョだったのか、
チョウチョの夢の中で、周(=わたし)だったのか?”
(荘子『内篇:斉物論』より「胡蝶の夢」)

新たにホモ・サピエンスの仲間たちと見る夢は、

・地球環境や、他の生き物たちにも寄り添ったもの

・次世代(今の20代以下の人たち)に、豊かな自然環境を残すことを前提としたもの

…かくあれかし(こういうものであってほしい)と、願う朝です。

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(ユクスキュル&クリサートの名著『生物から見た世界』も読み直したり)

今日はそんな感じの、コーゾーでした。

ではごきげんよう、adieu!

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