【米国株10/16~10/20】S&P500・ナスダック100先物のチャート特別解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週-2.92%)
日足
今週の振り返り
今週は、高値・安値ともに切り下げの下落トレンド。先週の週足で長い上ヒゲが売りシグナルだったか。
月曜こそ反発で上を目指したが勢い続かず、火曜日から反落開始。
上の黄色ボックス圏を上抜けることができず、EMA75で2回目叩かれており値動きは弱いものだった。
売り圧力強く、水曜日~金曜日の下落は強かった。チャートのポイント4,335.25(黄色の水平線)はサポートにならず突き抜けた。水曜日から金曜日は前日に対して高値・安値切り上げで、弱さがわかりやすい。
また、EMA200/SMA200もいとも簡単に下抜けて、こちらもサポートにはなっていない。それだけ中東情勢などに対してリスクオフで反応しているのだろうか。
金曜日には先週の安値も下抜けて10月上旬の安値水準まで下がった。フィボナッチ78.6%ラインを下抜け、平行チャネル下限の下限に到達した形だ。平行チャネルからの反発上昇を見たいタイミング。
下の黄色ボックス圏が、4月~5月のベースとなっている出来高ゾーンでこのあたりでの反発が起きてほしいところ。10月4日安値(赤色の水平線)前後で反発するかが見所。
次週のシナリオ
①上昇する場合
平行チャネル下限または黄色ボックス圏から反発するなら、次の順で確認していきたい。
1) SMA200
まずはSMA200の上を取り戻すところを確認。SMA200を下抜けたままでは値動きは弱いものと見れる。
近くには4,335.25のライン、VWAPがあり上抜けたいポイント。
2) 10月12日高値 4,430.5
先週の高値でもあるが、上昇トレンドになるためには、この高値を上抜けられることが条件。おそらく右下に下がる平行チャネルの上限超えも前後で起きる水準。
②下落する場合
10月4日安値(赤色の水平線)と黄色ボックス圏を下抜けると、落ちやすく次の順で値止まり確認したい。
1) フィボナッチ(白)100% 4,154
フィボナッチ100%前後が次の出来高が多い水準値で止まりやすい場所。
2) 節目4,100・週足SMA200前後
多少の調整なら4,100前後で止まらないか見たい。
昨年10月安値から今年7月高値までのフィボナッチを引いたときには38.2%ラインが4,047.5と4,100の少し下にある。4,100から下に突っ込むときは4,047を見ておくといいだろう。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末38.36%➡今週末31.8%(-6.56pt)
ナスダック100先物(週▲0.08%)
日足
今週の振り返り
週足ではウェッジの上値で叩かれて大陰線。先週の週足安値を下抜けて高値・安値切り下げの下落でした。下ヒゲがなく売りが強い週末だったが、かろうじて9月下旬の安値には届かず。
日足でも4日連続陰線で4日とも高値・安値切り下げの強めの下落トレンド。EMA75で耐えれず強い売り、弱い値動き。
バリューエリア(緑色の点線)を下抜けて、9月下旬の安値付近まで下げたがギリギリ届かず。まだウェッジ内で動くなら、そろそろ反発が近い位置。
目先はウェッジの下のトレンドライン(黄色ライン)に到達するか、さらに下抜けるかがテストポイント。
次週のシナリオ
①上昇する場合
週末の終値からウェッジの下のトレンドライン(黄色)の前後で反発するなら、次の順で確認。
1) EMA75
黄色ボックス圏で横ばいしているEMA75の上まで登れるか反発の強さを見たいですね。EMA75で反落するなら反発はさほど強くなかったと言えそう。
2) ウェッジの上限
EMA75の上を取り戻すなら、ウェッジの上のラインまで上がると期待したい。ウェッジ上限を上抜けると、上昇トレンド入りしていく可能性がある。
②下落する場合
まずはウェッジでの反発か下抜けかを確認するところ。
1) 下降ウェッジの下限
ウェッジの下限(黄色)前後で値止まりするか、下抜けるかが確認ポイント。反発を狙うなら9/27安値からウェッジ下限の前後。
2) SMA200
ウェッジ下限を下抜ける場合は、SMA200あたりの一段下のゾーンまで下がる可能性がある
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末61.38%➡今週末53.46%(-7.92pt)
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