【米国株5/27~5/31】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は金曜日前半まで基本的には下落進行し、金曜日の後半で一気に戻す展開となった。金曜日のPCEではインフレの落ち着きが確認されたが、米国オープン後の前半は下げ続けた。日本時間1時頃まで下げたが、その後、引けまで反発上昇を続けた。とくに引け前4時30分以降が大きく買い支えられた。
金曜日の下落は75日出来高加重移動平均線の手前で止まっており、サポートとして機能したか?その後、出来高を伴って反発上昇を示し、長めの下ヒゲをつけている。金曜日の出来高は今週一番で反発の裏付けと見られる。この反発が本物であれば、小さな押し目で終わって上昇トレンドは継続なのだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
最高値5368.25を上抜ければ、次は前回までと変わらず5,400がターゲット。上昇圧力が強ければ5,450~5,500のあたりを目指せるか。
②下落する場合
75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、フィボナッチ23.6%の5,100から5,050あたりでサポートになるかテスト。
5,050でサポートされないなら、黄色のボックスゾーン(4,950~4,975)がサポートラインとなる。ここまで下げるにはまだ距離は遠く、実現には強い下落圧力が必要。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末49.9%➡今週末50.29%
MA200より上
先週末71.37%➡今週末70.57%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は火曜日に最高値一歩手前で失速し十字線となった後、金曜日の前半まで下落した。金曜日は21日出来高加重移動平均線を下抜けて、黄色のボックスゾーンに戻ってきたが、日本時間1時30分前後から反発を始め、長い下ヒゲとなる上昇を示した。
先物のNQ1やETFのQQQの出来高を見ると、金曜日は出来高を伴った反発となっていた。この反発から次週も上昇が続くなら、金曜日の下落はいい押し目だっただろう。
New Highs-Lows(下段の棒グラフ)はネットプラスで、状況は悪くはなさそうだ。
黄色のボックスゾーンを下抜けていかない限り、今のところは特に問題なさそうで、上昇トレンド継続に期待したいところ。
次週のシナリオ
①上昇する場合
7日出来高加重移動平均線を上抜けていくなら、上昇継続で19,000超えを狙っていくか。その前後では利益確定売りとの攻防はあるかもしれない。
上昇の勢い強ければ19,200あたりまで上がっていけるか。
②下落する場合
金曜日の安値を下抜ける場合は、75日出来高加重移動平均線でサポートされるか確認したい。
75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合も、黄色のボックスゾーンの安値がサポートと見る。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末53.46%➡今週末47.52%
MA200より上
先週末70.29%➡今週末63.36%
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