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【米国株6/24~6/28】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物

日足

今週の振り返り

  • 今週はPCE待ちとなる前半は横ばいで推移していた。PCE発表の金曜日には、PCE予想一致で鈍化を確認したことから一時的には6月20日最高値5,588の一歩手前5,585まで上昇した。

    • 先週は「まずは最高値5,588付近まで戻るかどうか」と書いてたが、やはり上値は重く意識されていたのだろう。5,585をつけた後はおそらく利益確定売りがでて、売り圧力で直近のベースの下側に向かったと見られる。2Q末(半期末)の売りをこなしても、直近のベース安値5,511付近がごく短期的なサポートとなっている模様。

  • 金曜日の下落は1時間足で見ると安値で十分に下げて、引けにかけて出来高を伴った反発上昇が見られた。ごく短期的には反発がもう少し続く可能性があるだろう。その勢いを削ぐ場合はもう一段下げていくのかもしれないが。

  • 以前から書いている通り、21日出来高加重移動平均線を下抜けるまでは気にするほどの下落ではない。GDP確定値は低下したが堅調、PCEでインフレ鈍化と環境は良くなっているが、雇用が今後どうなってくるかが焦点だろうか。

  • 7月頭にQはじめの買い戻しがあるなら、もう少し上昇も期待したい。Q2決算が2週間後から始まるため、これからEPS予想が上がってくるなら指数株価もついてくると合わせて期待したいところ。ただし現状は上値が重い点には注意。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 今週と同様、次週も6月20日(木)の最高値の5,588を上抜けられるかどうかが焦点。

  • 最高値5,588を上抜ける場合は、5,615前後が次の短期ターゲット。

②下落する場合

  • まずは21日出来高加重移動平均線の前後でサポートされるかどうか。

  • 21日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、フィボナッチ23.6%で浅い下落で止まるかを確認したい。

MAより上にあるS&P500銘柄

MA50より上
先週末52%➡今週末47%

MA200より上
先週末67%➡今週末67%

ナスダック100先物

日足

今週の振り返り

  • 今週の月曜日は先週末の値動きを引き継ぎ下落したが、フィボナッチ23.6%に到達する前に反転した。火曜日からは週末まで上昇を続け、金曜日のPCEを迎えた。PCEでインフレ鈍化を確認できた当日は一時上昇し、6月20日の最高値に接近したが、高値で月末の利益確定売りがでてきたようで一転して下落、陰線で引けた。

  • Q末の利益確定売りだったとするなら、7月上旬に一定の買い向かいが起きると期待したい。が、EPS予想が上がってくるまでは大きく上昇できる余地がある程ではなさそうだ。6月20日の高値を超えない限りはレンジ継続で日柄調整。

  • 下落する場合は、6月24日安値 19,476や21日出来高加重移動平均線を下抜けてからスタート。フィボナッチ23.6%を下抜けない限りはそれ以上の下はないイメージ。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • まずは6月20日の高値を超えられるかどうか。超えない限りはレンジ。

  • 6月20日の高値を超える場合は、20,300前後が次の短期ターゲット。

②下落する場合

  • フィボナッチ23.6%を下抜けたら値幅調整開始。その場合は、フィボナッチ38.2%~節目の19,000付近がサポートとなるかテストライン。

  • 38.2%を下抜けるときは、75日出来高加重移動平均線をサポートと見ておけば良さそうだ。

MAより上にあるナスダック100銘柄

MA50より上
先週末65%➡今週末60%

MA200より上
先週末66%➡今週末62%

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