【米国株6/5~6/9まとめ】ISMサービス下振れ、新規受注低下で減速感。新規失業保険申請が予想上振れ、労働市場の冷え込み兆候か【前編】
こんにちは、Kojiです。この1週間で何が起きたか思い出していきましょう。
ISMサービスが予想下振れ
カナダが予想外の利上げで、米国も25bp利上げの憶測が増したようだ
新規失業保険が予想大幅上振れで21年10月以来の高水準、雇用市場の冷え込みの兆候か
目立ったニュースが少ない中、ブルマーケット入りした米国マーケットは、新規失業保険の増加に反応した。F&GがExtrmeFear、NAAIMが90と高値をつける中、過熱感よりは適温のように指数は上昇している。
お隣のカナダは予想外に利上げしたが、金曜日の雇用では新規雇用減少・失業率上昇と悪い結果に。利上げ停止を見込む米国でもまだインフレ抑制に悩まされるのではないかとの観測が見られる。
米国は債務上限問題が解消されたことで、大量のT-Billが発行される。T-Billとは米財務省短期証券のことで、政府が一時的な資金不足を補うために発行される償還期限1年以内の割引債だ。流動性が吸い上げられるとの話が挙がっており需給懸念が片隅に残る。
来週の入札で金利動向がどう変化していくかを見届けたい。
マーケットサマリ
ブラックアウト期間につきFed高官の発言はありません。
6/5(月)
PMI改定値は下振れ
ISMサービス、予想を下回りました
ISMサービスは、新規受注が減り、在庫増加、仕入価格低下(インフレ緩和)
6/6(火)
目立ったニュースなし
6/7(水)
カナダとオーストラリアが予想外の利上げ
カナダの利上げにより米国の6月FOMCで25bp利上げ確率が上昇し、金利上昇に向かった
6/8(木)
新規失業保険申請が予想を大きく上回り21年10月以来の高水準
6/9(金)
カナダの雇用は、新規雇用が予想下振れでマイナス、失業率が上昇
6月FOMCは利上げストップとなるか?!
6月FOMCは依然として利上げストップがメインシナリオだが、先週よりは25bp利上げの確率が上昇している。FOMCではパウエルの発言に注目だ。
7月以降も今のところは先週とさほど変わらないシナリオ。
2年金利は短期上昇トレンド、10年金利もやや上昇
実質金利も上昇し高水準
最新の6/9数値は1.55(チャートは1~2日遅れ)
期待インフレ率(水色)が低下傾向続いてますね
ドルインデックスは下落
ドルインデックスは、白線のトレンドラインに沿う流れで抑え込まれている状況。
ドル円はレンジで推移。トライアングルのどちらに抜けるか次第。
ドル高というよりは円安が続いているフェーズ。
セクター
1週間ではテスラが牽引
各種指標
Fear&Greed Index
Extrme Greed(前週65➡今週77着地)
だいぶ高値圏に上がってきましたね。
Put/Call Ratio(Equities)
さらに低下し1月の23年最低値に近づいてます。
急反転しない限りは問題なし。
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前週 53.92 ➡ 6月7日時点90.07 (+36.15pt)
ここにきて急騰。
炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG
横ばい推移。特に今のところは問題なし
個別株の決算発表
GTLB ギットラボ
クリア
決算発表予定
主な経済指標・イベント予定
指数のチャート振り返りと来週のシナリオは後編に続きます👇
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