【米国株3/25~3/29】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+0.29%)
日足
今週の振り返り
今週はPCEを控えてたことや四半期末のリバランスで値動きが荒くなる可能性もあったが、落ち着いた動きだった。今週の週足は、前週の週足の範囲内でレンジ内の動きと見て取れる。
四半期末リバランスは荒れた動きはなく、M7や生成AI関連は下落した銘柄もあるが他のセクターが買い戻された動きが見られた。指数にいたっては四半期末リバランスの影響はマイルドだったと言えるだろう。
金曜日は休場だったため4営業日で、前半はゆるやかに下げたが、後半は前週の高値付近まで戻している。前半の下落は7日出来高移動平均線で反発してることから、非常に軽い下げに留まっていた。
後半は前週の高値付近まで上昇したが、木曜日には高値を超えることはできず十字線で引けとなっている。3連休前で高値を超えるだけの出来高も勢いもなかったようだ。
総じて小動きの週で、前週同様大きな下落が来るような予兆が見えてこない。4月上旬は2Qのはじまり、かつ決算発表が中旬からはじまる。上旬は雇用統計に注目が集まるが、決算発表で方向感は決まってくるだろうか。
次週のシナリオ
①上昇する場合
3月21日の高値を上抜けるなら上昇トレンド継続で5,360前後に向かっていくだろうか。5,400に到達にはそれだけのエネルギーが必要になりそう。
②下落する場合
先週から変わらず21日出来高移動平均線をローソク足実体で下抜けていく場合は、短期的な値幅調整が始まる想定。
21日出来高移動平均線を下抜けた場合は、まずはオレンジ色のトレンドライン前後で値止まりするか確認したい
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末75.74%➡今週末83.3%
MA200より上
先週末78.92%➡今週末82.7%
ナスダック100先物(週-0.48%)
日足
今週の振り返り
今週は高値切り下げ・安値切り上げとレンジ内の値動きに終始した。ただし、前週の高値以降はやや下げ基調でした。S&P500先物は後半上げて終了していたことに対して、ナス100は木曜日の引けまで小幅な下落となった。
M7や生成AI関連の一部銘柄の利益確定売りが影響しているのではないだろうか。上ヒゲが多く上値が重かった模様。
とはいえ、下値も幅がなくようやく7日出来高移動平均線を下回った程度だ。21日出来高移動平均線には届いていない軽い値動きに留まった。
下落していたが、New High-Lowsはプラスで推移。一部銘柄の影響が大きかっただけで構成銘柄は好調だったようだ。
黄色の水平ラインを下抜けない限りは今のところは本格的な下落は始まらない。今は黄色のボックスでレンジ推移しているところ。上下のどちらかを抜けないうちはレンジのままの見込み。
次週のシナリオ
①上昇する場合
3月21日高値を上抜けるなら、まずは18,500超えしてから上昇継続として次は18,700~18,800を目指すか。
②下落する場合
21日出来高移動平均線を下抜けてから注視。
黄色の水平ラインを下抜けると、下落転換と見て値止まりラインを確認したい。まずはフィボナッチ38.2%から75日出来高移動平均線のあたりが目星かな。
MAより上にあるナスダック100銘柄
S&P500に比べると低下後、ヨコヨコしている。50割れするまでは無問題かな。
MA50より上
先週末60.0%➡今週末67.32%
MA200より上
先週末75.0%➡今週末76.23%
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