【米国株8/19~8/23】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
週足は高値・安値切り上げの上昇。今週は日足ではフィボナッチ78.6%を上回ってからは横ばい推移していました。7月16日最高値の一歩手前で待っている状況で、利益確定売りをこなしながら、どちらにエネルギーが放出されるか攻防中だ。ただ今の水準では出来高が薄いまま。
7日出来高加重移動平均線まで下がるが、また上に戻る動きで今のところは上昇トレンドを維持している。7日出来高加重移動平均線を明確に下抜けていかない限りは反落にはならないだろう。
ここで止まっている要因のひとつは、次週、生成AIテーマ本命・エヌビディアの決算発表を控えているからだろう。M7も今週は横ばいでスッキリしない動きで待ち。エヌビディアの決算結果へのリアクション次第で指数も動いていく可能性がある。
次週金曜日にPCEがあるが、CPI・PPIが順当だったので大きく荒れることはないだろう。
もう一つのリスクは中東情勢だろうか。念頭に入れておきたい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは7月16日最高値付近までの上昇が想定。少し上回り最高値更新が順行ルート。
最高値更新したところで利益確定売りもシナリオの一つ。
そのまま上昇するなら、5,800が次の目処。勢いがあるなら5,850が上限イメージ。
②下落する場合
反落する場合は、フィボナッチ61.8%付近が最初の目処。
フィボナッチ61.8%を下抜けていく場合は、フィボナッチ38.2%が次の目処。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末68%➡今週末79%
MA200より上
先週末71%➡今週末76%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は週足で高値・安値切り上げの上昇だったが、S&P500に比較すると弱めの値動きに見える。
先週末に「フィボナッチ61.8%を下抜けない限りは78.6%をまずは目指していく」と書いていたが、フィボナッチ78.6%一歩手前で失速して横ばいな動きとなった。8月8日からの反発上昇が一服し休憩タイムの週でしたね。私が見ている特殊なボリンジャーの+2σの上限近くにきていたので、上昇の勢いが削がれたのだろう。
とはいえ黄色の水平線の上は維持しており下落の勢いがでているわけでもない。パウエルのハト寄り発言で金曜日に反発しているのも影響したようだ。
7日出来高加重移動平均線は75日出来高加重移動平均とゴールデンクロスして上昇トレンドに戻ってきた。一時的には下がることはあっても上昇トレンドをキープしていってくれると期待している。
ここからもう一度フィボナッチ78.6%の壁をコツンコツンと試し打ちしに上昇する余地があるだろう。一度ヨコヨコしたおかげで登りやすい環境は整い始めた。
エヌビディアの決算結果へのリアクション次第で上下方向性や勢いは変わるだろうから、その波に乗っていくのが良いでしょう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
フィボナッチ78.6%を上抜けすれば、7月11日最高値を目指す。最高値のやや上に更新するか、一歩手前で利益確定売りに押されるかはその時の勢いで見立てるほうが良さそうだ。
7月11日最高値を超えても、21,200くらいが短期的な上値目処ではないだろうか。
②下落する場合
75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、フィボナッチ50%で値止まりできるか要確認
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末56%➡今週末63%
MA200より上
先週末66%➡今週末71%
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