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【米国株6/26~6/30まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週+2.26%)

週足

利確売りの調整は4368.5でストップ。22年3月高値から引いたフィボナッチの23.6%が調整目安となったようだ。
反発した後は、前週のローソク足を包み込む陽線となって、年初来高値を更新した。
金曜日には、PCEの伸びが鈍化したことと四半期末リバランスのタイミング、翌週の休場に向けたポジション解消が重なり、週末に大きく上昇した。

年初来高値は4,500にトライする流れだったが、手前の4,498を天井に利確売りが入って失速した。
次週は、4,500超えを達成するか、達成すれば22年3月高値に向けて上がるのかを確認する場となるかもしれない。

ただし、月曜日が時間短縮で半ドン、火曜日が米国休場のため、前半は出来高が少なくなりやすく動きにくそうだ。

日足

今週の振り返り
前週noteで示してた4381.75のサポートラインをやや下回ったが、4368.5で耐えて反発となった。それまでの下落トレンドラインを火曜日に上抜いて反発開始。

木曜日までの経済指標は堅調で、利上げ織り込みで金利上昇していたが、指数はじわじわと上昇を続けた。

金曜日にはPCEが発表された。PCEは前月比0.1%と伸びが鈍化、コアも予想下振れだった。PCE鈍化を受け、市場は株式買いを加速した。
そこまで大きく買いとなる材料ではなさそうだが、四半期末リバランスの週だったこと、翌週は米国市場が月曜日が時間短縮、火曜日が休場のためポジション調整があることが重なった結果と言えそうだ。

金曜日には4,460を超え、4,500再テストに向かった。
6月16日高値を上回り、4,498まで上がったがそこを天井に利確売りが強くなり失速。4,500超えは次週以降へのお預けとなった。
しかし、ローソク足の実体は6月16日より上にあり、しっかりしているようにも見える。注意点は6月16日前後と比べるとやや出来高が少ないことか。

いずれにせよ今のところは大きな下げ要因が見られず、足元はしっかりしてそうだ。ただ金曜日は上がりすぎた可能性があるので調整されるかも(?)
次週は4,500超えの再トライするのか、するなら4,500を実体で超えられるのか確認していきましょう。利確売りで調整が入ることも視野に様子を見るといい。

次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは4,500の節目を上抜けるかどうか。
次に4,500を上回りに上に続く場合は、22年3月高値4631.5が意識ライン。

②下落する場合
下落調整する場合は6月26日の安値4368.5が最初の目安となる。
4368.5を明確に下回る場合は、次の意識ラインが22年8月高値4327.5

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末52.08%➡今週末62.82%(+10.74pt)
6月16日高値を上抜け、反転後の好調さがうかがえる。

ナスダック100先物(週+1.87%)

週足

ナスダック100先物は、利確売りの流れは月曜まで続き、下げ幅の目安として挙げてた水平線(オレンジ色)近くまで下げた。
利確売りの小幅な調整だったのか下げは加速することなく反発週となった。チャートパターンに忠実な値動きで終始したようだ。

今週は、S&P500が年初来高値を更新したが、ナスダック100先物に関しては6月16日高値に一歩及ばず、22年3月高値のやや下で失速した。とはいえローソク足の実体は6月12日週より上で引けとなって弱くない状況だ。

この3週間を見る限りは22年3月高値が意識ラインとして機能している。
次週は、上がるならこのラインを超えられるかがキーポイント。

下げて調整する場合は、目安は変わらないだろう。

4時間足

いつもは日足だが今回は4時間足のほうがわかりやすいので切り替え

今週の振り返り
N波動の3波動目が黄色ゾーンを下抜けて平行チャネルの下限をやや下回ったポイントまで落ちたが、そこで下げ止まり。
下落する場合の目安の1つ目として挙げていた14672.5(オレンジ水平線)の一歩手前で値止まりした形だ。

読み解くにここで耐えて止まったのは、売り圧力が続かず下げが加速しなかった一過性の調整で、買い戻しが強くなった証左と言えそう。オレンジ水平線付近で止まったのはチャートの基本通りの値動きだ。

ここからの反転攻勢は逆三尊を形成して、青丸のネックライン超えで逆三尊完成となった。上昇の典型的なチャートパターン。
左肩と同等かつフィボナッチ38.2%まで戻したところで、一旦の押し目を作ったが上昇機運を失わず再上昇に向かった。

金曜日のPCEが伸び鈍化を示したことをポジティブに捉えた市場は上昇を加速させた。PCEの結果は強い上昇を示唆するほどではなかったが、四半期末リバランスと、翌週の米国休場前のポジション調整も重なったトレードと見える。やや上がりすぎたと感じる人もいそう。

金曜日の上昇はS&P500は年初来高値を更新したが、ナスダック100先物は平行チャネルの上限まで上がったが6月16日高値に一歩及ばず、22年3月高値の少し下で利確売りが発生している。
次週は、この上昇が続くか、再調整が入るかを月初の下期スタートの動きで見ることになる。

次週のシナリオ 
①上昇する場合
6月15日高値の15,299
が意識ライン。
15,299を上抜けていくと、次は15500の節目がトレンドラインとも重なる上値の目安となりそう。

②下落する場合
弱気になる材料はまだ出ていないが、上げすぎたから調整はあるかも。
下げていく場合は以下を目安に下げ幅をチェック。

①フィボナッチ38.2% 15069.6
②フィボナッチ78.6% 14826.9
③オレンジ色の水平線 14672.5

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末69%➡今週末75.24%(+6.24pt)
反発上昇後は、ふたたび高値圏へ。6月15日高値には届かず。

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