【米国株6/17~6/21】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は上昇したが木曜日に上ヒゲをつけて下落を始め、金曜日もやや下げました。金曜日はMSQでしたら大きな下落となるほどでもなく、出来高も薄く、無事通過といった様相。
先週の上昇短期ターゲットは「5,550~5,560前後」としていたが、木曜日に最高値 5,588をつけてから上ヒゲを演出した。概ね近しい水準でした。
さて金曜日の下落は、一時的には7日出来高加重移動平均線を若干下回る水準まで下がったが、引け値は7日出来高加重移動平均線の上に戻っていた。週足で見ると陽線。
New Highs-Lows(下段)はネット・マイナスが継続で足元は弱めな推移。しかし大きなマイナスとはなっていない。MSQでボラが高まることなく、下落も小さいことも合わせると調整というほどの下落では今のところはない。
Xのタイムラインを見ると調整局面の始まりかどうかは意見が分かれているように見える。その幅感も人それぞれ。私がオリジナルで作ってる指標では下落シグナルはまだ出ていない。先週も書いたが、21日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は下落に注意したいが、今はまだ気にする程ではない。7日出来高加重移動平均線すら割ってないのだ。
今後も半導体の値動き次第か。
次週は6月28日(金)のPCEでディスインフレを確認できるかが注目ですね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは最高値5,588付近まで戻るかどうか。
6月20日(木)の最高値5,588を上抜ける場合は、5,615前後が次の短期ターゲット。
②下落する場合
7日出来高加重移動平均線を下抜けて下落する場合は、まずはフィボナッチ23.6%付近がサポートとなるかの確認場。時間経過で21日出来高加重移動平均線もこの辺りまで上がってくるが、ここで止まれるなら軽い日柄調整のようなもの。
フィボナッチ23.6%を下抜ける場合は、フィボナッチ38.2%を下落目処と今のところは考えている。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末42%➡今週末52%
MA200より上
先週末64%➡今週末67%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は前半上げて後半下げる展開。6月17日の月曜日に上昇したが、その勢いは火曜日から水曜日にかけて失速していた。6月20日(木)に最高値をつけたが、上ヒゲの下落はじめ。先週の上昇の短期ターゲットは20,000前後と書いていたが、最高値は20,111で20,000の節目を上抜けたことは良かったかもしれない。
6月21日(金)のMSQでは、大きな下落には繋がらなかったが7日出来高加重移動平均線を下抜けた形だ。S&P500は7日出来高加重移動平均線の上で引けたが、ナスダック100はやや弱い値動きとなっただろうか。生成AIテーマだけで引っ張るには現状では、半導体関連の値動きが弱まると指数にも影響しやすい。
6月28日(金)のPCEまで大きなイベントはないが、生成AIテーマの値動きに左右されやすいかもしれない。MSQは大きな値動きにならなかったが、生成AIテーマが値動き弱いうちはナスダック100もつられやすい。逆も然り。
しかしナスダック100の50dMAより上にある銘柄は先週末54%から今週末65%まで上昇しており、個別銘柄で見る限りは復調している。
値動きが弱い場合はもう一段下へ向かうが、21日出来高加重移動平均線を下抜けるまでは特に気にする程ではない。上に向かう場合は最高値超えしていけるかが焦点だが、EPS予想が伸びていない時期なのでこれ以上の上昇は割高感が増していく。上がるには好材料がほしいところ。
次週のシナリオ
①上昇する場合
最高値20,111付近にまずは戻せたときは上抜けるか反落するかを勢いの強さを見たい。
20,111を上抜ける場合は20,300付近が短期ターゲット。
②下落する場合
弱めの値動きを次週も引き継ぐ場合は、フィボナッチ23.6%が次の目処。21日出来高加重移動平均線もこの辺りに上がってくるが、ここで止まって反発できるなら下落自体も弱く日柄調整程度で上に戻っていけるかもしれない。
フィボナッチ23.6%を下抜けていく場合は、フィボナッチ38.2%がサポートとなるか確認したいライン。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末54%➡今週末65%
MA200より上
先週末61%➡今週末66%
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。