【米国株9/5~9/8】S&P500・ナスダック100先物のチャート特別解説【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週-1.3%)

今週から限月調整後のチャートに切り替えてみてます。

週足

  • 出来高は先週よりさらに少なく、高値切り下げ・安値切り上げとレンジ推移の範疇だった。強い下げとはならず下ヒゲもつけていて、売られても買いが入る状況。

  • 米中対立でAAPLや半導体は売られても、GOOGLやMSFT、AMZNにはさほどの影響なく週後半は上昇していた。

  • 今週安値は22年1月高値から22年10月安値で引いたフィボナッチの61.8%付近で止まった。

  • フィボナッチ61.8%で止まったまま上がるなら、右下に下がる平行チャネル上限を上抜けていく可能性がある。下がる場合は、61.8%を下抜けていくと弱い値動きへ。その後、8月中旬の安値を下回るかが次の見ていくライン。

日足

今週の振り返り

  • 月曜は休場だったので週明け開始は火曜日から。先週木曜日・金曜日の高値で上値は抑えられていたが、今週火曜日も上値はフィボナッチ(カラー)の61.8%を上抜けしきれず、下に向かった形だ。右上にのびるトレンドライン(ピンク)を下回ったのが下落サインとして機能したようだ。

  • 先週金曜日から今週の火曜日・水曜日に売りの出来高が増加している。しかし、水曜日・木曜日は下げたものの下ヒゲをつけて買いが入っている様子。フィボナッチ(白)の38.2%で値止まりしている。

  • フィボナッチ38.2%で値止まり確定なのであれば、弱い下落だったのだろう。

  • 金曜日には、反発外の上昇が続くかと思われたが、上ヒゲも下ヒゲもつけた拮抗で、上値の重さもまだ残る形となった。

  • 金曜日の引けはVWAP付近で週末を迎えていて、下落はまだ続くとも反発上昇に切り替わったとも判断難しい中途半端な位置にいるように見える。「休むも相場」のタイミングかも(?)

  • 下落が終わったとは言えないので、材料への反応・織り込みを見ながら判断したほうがいいだろう。上下どちらに行くにしても短期では引き付けてからトレードしたほうがよさそうだ。

次週のシナリオ
①上昇する場合
金曜の反発が続くなら、次の順で上値を試していくか。

1)短期フィボナッチ61.8% 4,575
まずは平行チャネル上限前後で止まるかどうか。
9/1高値を上抜けられるかのトライにもなる。

2)短期フィボナッチ78.6% 4,622
上記1)を上抜けるなら、もう1段上を目指すか。

②下落する場合
上値が重く下落が続くならば、まずはフィボナッチ(白)38.2%を下抜くところからスタート。

1)フィボナッチ(白) 50%~ 8/18安値 4,419~4,399
下げる場合はまずは黄色ボックス圏の下部で止まれるか問われる。
買いが入りやすい水準なので売り圧力と買い圧力の強さを測る場所になる。

2)EMA200前後
下げるならEMA200は一度止まるポイントではないだろうか。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末55.26%➡今週末47.91%(-7.35pt)

ナスダック100先物(週-1.07%)

日足

今週の振り返り

  • 先週金曜日の高値がフィボナッチ78.6%付近まで上昇したが跳ね返され、今週もその高値を超えられず、売り圧力が勝った値動きで下落開始した。

  • 木曜日まで売りが続いたが、長い下ヒゲで買い勢力による反発が見られた。VWAPで止まってるのは偶然だろうか。

  • 黄色のトレンドラインにも届いてない反落で、本格的な下落トレンドとはなっていない。また、週足では安値切り上げで現時点ではレンジ内の値動き。

  • 木曜の反発が金曜日も続くのか試されたが、上値が重く上ヒゲとなった。ただし、金曜日は前日と比べ安値・高値切り上げだったので、この流れが次週も続くのかは見たい。

  • 上値が重く、下は買いが入るなら大きな動きにならないかもしれない。CPI以降の値動きを注視したい。

次週のシナリオ
①上昇する場合
平行チャネル上限を上抜けていくなら次の順でトライするだろう。

1) 短期フィボナッチ78.6% 15,647.6
前回、高値で値止まりしたライン。このラインは売りが意識されているだろうから、上抜けないと買いが続かない。

2) 7月19日高値 15,946前後
変わらず1)を上抜けても、7月19日高値が上値目安だろうか。

②下落する場合
フィボナッチ23.6% 15,185を下抜けるなら、下落継続だろうか。

1) EMA75前後
下落が続く場合は引き続きEMA75が値止まりを試す1つ目のポイントかな。

2) フィボナッチ38.2% 14,714
黄色のボックス圏がボリュームゾーンでここを下抜けたあたりでは買いが入りやすいか。ちょうど8月18日前後のフィボナッチ38.2%が目安となる。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末70.29%➡今週末66.33%(-3.96pt)

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