【米国株8/14~8/18まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週-2.19%)
週足
3週連続の高値・安値ともに切り下げの陰線で週足の下落トレンド
黄色のボックス圏(上側)がサポートにならず下抜けて弱い値動き
フィボナッチ38.2%を下回って一時50%付近まで到達
フィボナッチ50%をもう一度下抜けトライして抜ける場合は、22年8月高値付近がサポートとして機能するか試される
反発するなら、黄色のボックス圏(上側)を上抜ける強さはほしいところ。それでも戻り売りされる可能性には注意。
日足
今週の振り返り
火曜日から下落勢い強まり、平行チャネルの下限を木曜日に下抜けて強い下げを見せた。黄色のボックス圏がサポートにならずそのまま下抜けていることも弱さの表れか。
また、日足のEMA75を木曜日に下抜けて金曜日も戻しきれなかった。反発ポイントにならず今週の値動きの弱さを物語る。
メガテックも振るわず調整局面で、指数には重石になっているように見える。
フィボナッチでは50%にタッチ直前まで下げており、この先の下落の分岐点となるところまで下げたが、金曜日は反発して耐えた。木曜日までの弱さに対しては、金曜日のSQではしっかり目の推移だった。
次週のシナリオ
①上昇する場合
ここから反発する場合は、まずは黄色のボックス圏を超えていく上昇の強さが必要だ。上がっても戻り売りされやすいポイントなので注意。
ボックス圏の上限4,440付近を上抜けることが求められる。
4,440を上抜けて、さらに右下がりの平行チャネルを上に抜けていけるなら、フィボナッチ23.6% 4499.5前後まで上がれるかもしれない。
②下落する場合
もう1段の売りが続くなら、フィボナッチ50%を割り込むことがスタートポイント。その場合は、下記の順。
1) 2022年8月高値 4327.5前後
意識されやすい場所だが、出来高が薄い価格帯なので、ストンと抜けてしまう可能性もある。
2)平行チャネル下限・EMA200付近 4,240~4,250前後
今年はこの平行チャネルで動いてきていて、7月の高値も平行チャネル上限付近で値止まりしてから反落開始している。
下落調整もまずは平行チャネルの下限が目安となる可能性がある。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末60.63%➡今週末51.49%(-9.14pt)
下げがまだ止まらず。
ナスダック100先物(週-2.34%)
週足
先週よりも下げ幅を拡大して下げた週でした。7月安値を下回って安値切り下げの弱い動きとなりました。
週足のVWAPを下回る弱さだったので、もう少し調整が続いてもおかしくない。とはいえ3週連続の下落しているため、一時的にも反発する可能性は念頭に。
現在の価格帯は出来高が薄いため、値止まりしにくい環境下と見える。
もう一押しあるかもしれないが、ジャクソンホール会議以降の動きに注目したい。
日足
今週の振り返り
今週は、先週の下落シナリオ (2)に書いたフィボナッチ38.2%まで下落した。
7月安値を割ったのは印象が悪い。
金曜日はEMA75を下回ったところでさすがに反発したが、まだEMA75の上に戻すには至っていない。これが弱さの表れか、反発継続に向けたスタートかは次週の値動きを見て判断するところだろう。ローソク足は下ヒゲをつけた十字線で反発の兆しを示すが果たして。
フィボナッチ38.2%を下回ったままなら、50%に落ちていく可能性は高まるか。
反発で上がるときは7月安値がレジスタンスにならないかはチェック。
日柄でもジャクソンホール会議以降の値動きには注視したい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発上昇する場合は次の順でテストされる。
1) 7月安値 14932.4
短期的なレジスタンスラインにならないか確認したい
2) 22年3月高値 1,5264.8
このあたりで息切れ戻り売りは雰囲気ありそう。
②下落する場合
1)フィボナッチ 50%〜61.8%、平行チャネル下限
平行チャネル下限の前後は値止まりの目安の一つとなりそうだ。ここを割り込む場合は結構弱い動きに見える。
2)EMA200から2022年8月高値
日足のEMA200は防衛ラインだが、フィボナッチ61.8%とも近くこのあたりで止まることを期待する人も多いのではないか。
チャートは22年8月高値が反発しやすいポイント。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末72.27%➡今週末66.33%(-5.94pt)
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。